東京都八丈島でヤコウタケを撮影して6年が過ぎました

菌類

気づけば、今年で八丈島6年目。時が流れるのは早いですね。

八丈島の自然といえば、八丈富士、八丈ブルーとよばれる美しい海、私がガイドしているヘゴの森も有名ですね。そして、光るキノコのヤコウタケも。

でも、私が知っていたのは、ヤンバルトサカヤスデだけでした(笑)

私が八丈島に来たのは、「子供たちへの教育を手伝って欲しい」という情熱持って島民の方々が語られたから。人生の岐路でどちらへ進むかを決定するのは、私にとっては、それで充分でした。

八丈島はとても美しい島です。空き時間もありましたので、カメラを再び持ち始めました。こんな感じでしたので、初めはヤコウタケも写真に撮ろうとは思っていませんでした。


今日は、「東京都八丈島でヤコウタケを撮影して6年が過ぎました」と題してのお話です。


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自生のヤコウタケを見るために、暗闇の恐ろしさを体感し、危険回避の工夫をした

八丈島は火山で出来ている島です。絶壁ばっかりです。

絶壁でなくても、暗闇ですとわずか50 cmの段差でも骨折します。不意打ちとはそれだけ恐ろしいものです。

結局、事故回避の方法は、自分で学ばなければいけません。地形の把握から、足回り、服装、目の保護、ライトの準備を一つずつ自分で確認しながら、成長していきました。

しかし、頭の中では場所を把握しているつもりでも、真っ暗な世界ですと、方角を見失う現象に出会います。

本当に簡単に見失います

昨年、光るキノコの撮影ツアーを試験的に開催しました。ほとんどのお客様は撮影できたのですが、一名、暗闇の中で方角を失って50 cmの段差で転び、機材を壊してしまいました。

この問題を解消する方法を明らかにしませんと、光るキノコの撮影ツアーの再開は難しいと判断しました。

今も、フィールドで色々試しているところです


自身にポジティブな情報も、ネガティブな情報も、静かに集める

八丈島に来てからたくさんの大人の方々、八丈サイエンスクラブの子供たちまで、様々な方々と出会いました。会話の中で、ヤコウタケの情報が断片的に出てきました。

でも、細切れ情報は、あまり役に立ちません。

また、自身にポジティブな情報ならばまだしも、ネガティブな情報ですと、腹が立つものです。ただ、私は、元研究者ですので、情報の信頼性を実験で調べることが出来ます。

そう、実験の結果、今まで不明だったことが、数字となって現れてきました。そして、その数字と写真が繋がっているのを初めて知ったのが、昨年でした。


ヤコウタケを撮影するに当たり、カメラの工夫、すべての露出の組み合わせを試してみる

今のスマホの撮影能力には眼を見張るものがありますね。あれは、動画を撮影して1枚の写真にまとめています。

考えた人は、本当に頭がいいですね

ただ、いくらスマホのカメラが進化しても、マクロレンズを着けたデジタル一眼レフカメラやデジタルミラーレスカメラと比較してしまいますと、画質の面で上回ることは出来ません。

では、どうするかといいますと、撮影するためには、カメラ、マクロレンズ、三脚、レリーズが必須です。

機材だけあればといえば、そうでもありません。今度は撮影するための露出です。

ヤコウタケの場合ですと、光るキノコの写真の師匠によれば、ISO: 800、シャッタースピード: 15 s、絞り: F8が基本です。

でも、最近は師匠の教えを無視して、考え得るすべての組み合わせを試しています。

ボツの写真を量産することになりますが、デジタルカメラですので、気にすることはありません。失敗も含めて1から学ぶことにしました。


八丈島6年目までの学びを取り入れてヤコウタケを写す

ヤコウタケを撮影するためには様々なテクニックがあります。ただ、そのテクニックがすべて正しいのかは分かりません。

その中で、今年は、昨年の群生発生条件の追試、撮影条件の精査をテーマにヤコウタケを撮影しました。

少なくとも、6年間の中では一番いい写真になったと思います

ヤコウタケMycena chlorophos
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

八丈島で6年間ヤコウタケを観察し、写真を撮ってきました。でも、光るキノコの写真の師匠には遠く及びません。

それは、私と出会う前からずっと光るキノコを追ってきたからです

当然といえば、当然ですね

今年は、おそらく、ここまで。来季は成長するポイントがありますので、そこを改善したいと思っています。

学ぶこと、成長することって楽しいですよね

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