2021年夏の東京都八丈島の自身のフィールドの光るキノコについて

菌類

八丈島の光るキノコといいますと、現在は、ヤコウタケですね。ヤコウタケが八丈島に入る前は、シイノトモシビタケでした。

今年も、テレビ番組のディレクターさん、プロの写真家さん、八丈島に興味を持たれたお客様からの問い合わせがありました。

問い合わせに対して、

いつもは見られませんよ

正直に答えますと、

ええ゛!

そうなんですか!?

という反応が毎回返されます。でも、これは仕方のないことです。

逆の立場でしたら、私も同じ反応をしてしまいますから。


今日は、「2021年夏の東京都八丈島の自身のフィールドの光るキノコについて」と題してのお話です。


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今年は、プロの写真家さんと付きっきりでした

小池隆プロからの問い合わせがありました。

ぜひ、光るキノコのヤコウタケを撮影したいんです

小池隆プロは、年に何度も八丈島に来島され、精力的に写真を撮影されています。その中で、ヤコウタケの写真も含めたいそうでした。

「見る」と「撮影する」は、全く違います。「撮影する」ためには最適な環境条件を調べ上げなければなりませんでした。


ヤコウタケ子実体形成の好条件は、八丈島でも1週間ほどしかありませんでした

撮影のために、環境条件を調べてみました。どうやったら、楽にそして確実に予測できるか、色々試しました。

その結果、方法はだいたい分かりました。そして、人間が何も手を入れないと、私のフィールドでは、ベストの時期はたった1週間くらいでした。

どうりで、テレビ、雑誌と提携した映像作家さんが来られても、撮影が難しいわけです。八丈島に住んでいる人に撮影を依頼した方がいいかも知れません。

ヤコウタケMycena chlorophos
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

最適条件ですと、ヤコウタケの子実体が一度に複数見られました

1年のうちにいつくるかは分かりませんが、最適な環境条件になりますとヤコウタケは一度に複数見られました。

ヤコウタケMycena chlorophos
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

この様な状態になりますと、引きの写真だけでなく、アップでも形の良いヤコウタケを選べますので、撮りたい放題になります。

たとえば、この写真。3つのヤコウタケが同じピント面にこさせることも可能です。

ヤコウタケMycena chlorophos
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ヤコウタケが時間差で傘が開いたのが分かりますね。1番上が新しく、1番下が最も古いキノコとなります。


八丈島に住んで5年目ですが、ようやく、ヤコウタケの子実体形成の環境条件がだいたい分かりました。でも、もっと精密に条件を追えるような気がします。

私が運営している子供たち対象の科学クラブがあるのですが、みんなと一緒に条件を追い詰めてみたいですね。

早く再開できることを祈っています

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