2021年、Canon EOS 7D Mark IIでどこまで野鳥写真が撮れるのか?

写真機材

私がカメラを初めて持ったのは、高校3年生のとき。当時はマニュアルフォーカスでした。

野鳥を撮り始めたのは大学1年生の冬。約30年の間に、使っているメーカーはOlympusからCanonになり、カメラ・レンズも変わりました。

一番使っているレンズは、このブログでもよく出てくるCanon EF400 mm F5.6L USMです。実は、扱いやすさから、多くの方々の憧れの600 mmの焦点距離レンズのEF600mm F4L IS II USMよりも、好きだったりします。

カメラは、野鳥写真に限定しますと、ほとんどはEOS 7D Mark IIで撮影しています。八丈島に来てから購入したカメラですので、今年で5年目の付き合いです。

長所・短所は、こちらで紹介しています。

軽量であるのにも関わらず、防塵防滴で、連射速度が約10コマ/秒です。2021年9月11日現在、中古では7万円弱でしょうか。

かなりお買い得ですね

中古カメラ・レンズでも、それなりのものが撮影できます。少ない投資で野鳥写真の世界に入りたい方々には興味深いですよね。


今日は、「2021年、Canon EOS 7D Mark IIでどこまで野鳥写真が撮れるのか?」と題してのお話です。


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野鳥を脅かさない距離の把握が大切

野鳥は、種によって、対人距離が違います。点にしか見えないのにぴゅ〜っと飛んでしまう野鳥もいれば、3 mでも逃げない野鳥もいます。

多くの場合、野鳥の方が間違えてすぐ側に着陸させたら、撮影者の勝ちです。

EOS 7D Mark IIは7年前のカメラです。カメラの機能が年々高性能化する現代、7年の歳月の差はかなりのものです。

でも、野鳥の方が間違った場合、機種の性能の差はなくなります。EOS 7D Mark IIでも全然問題ありません。

ツバメをそっと撮影させてもらいました

ツバメHirundo rustica
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

撮影者の立ち位置を調べておく

私は野鳥を撮影する前に、データを集めます。野鳥がどこに立つか、どのようなコースを飛ぶか、何をしているか、同種あるいは異種で闘争があるのか、などなどです。

撮影者の方から野鳥に近づくと、飛んで逃げられます。このとき、「ヒト」を覚えてしまいますので、そのあとの撮影はとても難しくなります。

遠くから観察して、それぞれの野鳥がどう動くのかを知ることはとても大切です。それさえ分かれば、あとは、撮影者の立ち位置に気をつければいいだけです。

この場合も、機種の性能の差はなくなります。EOS 7D Mark IIでも全然問題ありません。

メダイチドリの方が、私の方へ歩いてきました

そっと撮影させてもらいました

メダイチドリCharadrius mongolus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

連射速度約10コマ/秒はそれなりに役に立ちます

EOS 7D Mark IIの連射速度は、約10コマ/秒です。EOS 7D Mark IIが登場した2年後に発売されたフラッグシップモデルのEOS-1D X Mark IIの連射速度は、約14コマ/秒でした。

当時としては、プロ機に匹敵する機能でした

今は20-30コマ/秒ですので、見劣りしますけれどもね

それでも、集中してシャッターボタンを押せば、かなりの成功率で貴重な瞬間を捉えることができます。

チュウシャクシギが巨大なコウチュウの幼虫をひょいっと口に投げ込む瞬間です

だいたいのものは撮影できますね

チュウシャクシギNumenius phaeopus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

AFの性能は古いので、運頼みのときがあります

現在のミラーレスカメラは、AFの照合スピードが速いだけでなく、瞳フォーカスによって目まで自動でピントを合わせてくれます。さらには、鳥認識も追加されている機種もあります。

このような最新鋭のカメラのAFとEOS 7D Mark IIのAFを比較しますと、残念ですが、さすがに太刀打ちなりません。

たとえば、飛翔している野鳥を撮影するとき、被写体をファインダーにずっと入れていても、背景が均一でないと、EOS 7D Mark IIではAFでピントを合わすことはできません。

マニュアルフォーカスで合わせるか、運でピントが合ってくれるかのどちらかです

クロハラアジサシの場合、上述のデータを集めてベストを尽くし、そのうえで70枚撮影しました。でも、たった1枚しか、使えそうなものは撮れませんでした。

このあたりが、EOS 7D Mark IIの限界かもしれませんね

クロハラアジサシChlidonias hybridus
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

最後は、最新機種と比較して、EOS 7D Mark IIの限界を書きました。それでも、このブログでも紹介しているように、相当の野鳥の写真を撮影することができます。

中古カメラ・レンズでも、それなりのものが撮影できます。少ない投資で野鳥写真の世界に入りたい方々の参考になれば幸いです。

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