八丈島のフィールド調査の仕事をしながら、自分のデータも集めています

八丈島のフィールド

八丈島は面積が70 km2の小さな島です。でも、人間の大きさからしますと、70 km2はじゅうぶんに大きいです。

野鳥をはじめ、すべての生物の動きを観察することはできません。

それでも、継続的に定点観測をしますと、さまざまな変化を知ることができます。


今日は、「八丈島のフィールド調査の仕事をしながら、自分のデータも集めています」と題してのお話です。


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大学生のころは、いろいろとフィールド調査のお手伝いをしたことがあります

大学生のころは、今よりもずっと健康で筋力がありました。フィールド調査のお手伝いで、山に登ったり、無人島に行ったりと、思い出しますと、貴重な体験をしてきました。

山頂付近で雷が起きたときは、高山帯ですので、すべてが人よりも低く、怖い思いをしました。体を屈めて、横に走る落雷を避けながら、森に駆け込んだこともありました。

無人島では、オオミズナギドリとクロコシジロウミツバメのバンディングのお手伝いをしました。テントに穴が空いていましたので、カにぼこぼこ刺されました。

朝日にお腹が赤く透けたカが、テントの中で舞っていたのには、ぞっとしました(笑)


八丈島のフィールド調査によって、強制的に自身の視点を変える

八丈島のフィールド調査は始めたばかりです。調査方法や調査場所は結果を基に今後も変更しますが、現在は10箇所を継続的に回っています。

私は、野鳥・野草のデータを自分で集めていますが、どうしても私個人が集めやすい場所を回ってしまいますね。

データを集めるのは大切ですが、回る場所が固定されていますので、視野が狭くなります。どこかで新しい視点を入れないと、大きな見落としがあります。

そんなわけで、今回の八丈島のフィールド調査は、私にとっては、強制的に視点を変える機会となり、自分が気づかなかった八丈島と出会うことになっています。

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経時的な八丈島のフィールド調査の恩恵

今回の調査では林道も入ります。私は、雨が降らなければ、林道は安全だと考えていました。ですが、それは違うようです。

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この場所は、三原林道に入る前の江能里から唐滝川へ向かう道です。調査をはじめたころは何もなかったのですが、法面がじょじょに崩れ始めています。

道があるからといって、安全と考えるのは早計ですね


強制的に視点を変えられると、自分のタイミングとは違うちょっとした変化は、凝り固まった自身の視点を広げるきっかけになります。

継続的なフィールド調査は時間をとられますが、今回の調査は、私にとって、八丈島の知らないことを知る楽しい機会になっています。

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