600 mmは野鳥写真愛好家には夢のレンズです。近年はタムロンやシグマからライトバズーカとよばれる600 mmの焦点距離に到達するズームレンズがリリースされ、比較的安価、軽量、高性能のレンズとして人気を誇っていますね。
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今日は、「野鳥写真用の憧れの超望遠レンズ ーEF600mm F4 IS II USMー」と題して、長所、短所、使い勝手のお話です。
私と焦点距離600 mmのレンズとの出会いは、八丈島の写真関係の知り合いを介してでした。
EF600mm F4 IS II USMの長所
- レンズ構成は12群16枚です。レンズの前側に巨大な蛍石レンズが二枚使われています。仕上がった画像が素晴らしいです。
- オートフォーカスが速いです。
- 約4段分のImage stabilizerが秀逸。レンズのバランスもいいので手持ち撮影も可能です。
- EXTENDER EF1.4xIIIとの組み合わせでも画像が劣化しません。EOS 7D Mark II (APS-Cフォーマット)との組み合わせですと、1,344 mmの超望遠レンズになります。
- 防塵防滴。八丈島には必須です。
EF600mm F4 IS II USMの短所
- 重さが3,920 gです。私は手持ち撮影も多いのですが、気をつけていないとその大きさと重さで怪我をします。
- 三脚を使用する場合は大型のものが必要になります。痛い追加出費でした。
EF600mm F4 IS II USMの使い方
手持ち撮影
私にとっては一番多い使い方です。このレンズはバランスがとてもいいですので、思ったよりも重く感じず(実際には重いですが・・・。)に撮影できます。
一脚撮影
私の撮影スタイルでは一脚は合わなかったと思っています。意外と一脚につけるとバランスが悪く、ホールディングが上手くいきません。手ぶれの不安がいつも頭によぎりますので、今はあまりやりません。
三脚撮影
三脚はGitzoのGHFG1の雲台とGT5532LSの脚の組み合わせです。動かないものなどには十分です。主にブラインドとセットで使います。
EF600mm F4 IS II USMの使い方の番外編
車からの撮影
車の窓枠に枕(レンズピローという素晴らしいものもあります。)を乗せその上に望遠レンズをのせて撮影します。
以下、作例です。


レンズの性能はずば抜けています。シャープさと色合いのいい写真を提供してくれます。しかし、重量はとても重いので、扱えるのは筋力のある若い時だけだと思います。一方、私のような高齢になると使っているだけで怪我をしますので、日頃から怪我防止のための筋トレが必要です。
追記
CanonとSonyは最新型の600 mmがあります。両者とも約3 kgと軽量化されています。
CanonはEFレンズからRFレンズに変わる時期ですので、EOS Rシリーズをお持ちの方はRF600mm F4 L IS USMが選択肢になります。
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