八丈島はシロアリの飛翔シーズンです

動物

八丈島は曇り、霧、雨の典型的な梅雨が続いています。しかし、昨日(2020年6月18日)は晴れ間が見えました。

つかの間の好天。島民の私たちはずっと待っていました。


しかし、待っていたのは私たちだけではありませんでした。

今日は、「八丈島はシロアリの飛翔シーズンです」と題してのお話です。

昨日はイエシロアリが大量に飛翔しました。八丈島では、6月は梅雨、そして合間に晴れるとシロアリが飛びます。

この飛翔は、結婚飛行(あるいは婚姻飛行。英語ではnuptial flight。)といいます。巣から新女王と新王が旅立ち、新たな巣を作るのが目的です。

「いっせいのせ」で全て飛んでしまうと、何かあった時に全滅してしまいます。ですので、多くの場合は、雨、晴れ(シロアリ飛翔)、雨、晴れ(シロアリ飛翔)と分割して結婚飛行をします。


八丈島は、植物やカビが生育するために好条件の気温と湿度の環境です。そして、植物が生育するだけでなく、枯れた場合はあっという間に分解されます。

シロアリは、倒れた木を食べ、腸内細菌を活用して栄養を摂取し、すかすかになった場所はキノコなどの菌類が分解します。

そうです。シロアリがいないと八丈島の自然は循環しないのです。


そうはいっても、シロアリが来ると家が傷んでしまいます。最悪、取り壊しです。

ですので、私たちは、シロアリの結婚飛行は嬉しくありません。

本土の方々はあまりシロアリの飛翔は見たことがないかと思います。昨日の八丈島の屋外はこんな感じになりました。

街灯の光に集まるイエシロアリCoptotermes formosanus
EOS 6D+EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

街灯の光にシロアリが集まって飛んでいるのがわかりますね。この街灯を利用している生き物もいます。

光に集まるシロアリを待つニホンヤモリGekko japonicus
EOS 6D+EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

わかりますか?トカゲのような生き物がいますね。爬虫類のヤモリです。

ヤモリは街灯の光に引き寄せられたシロアリが、電柱に留まるのを待っています。そして、射程距離に入ったら捕まえて食べます。とても賢いですね。

でも、みなさんも同じですが、ご飯は無限に食べることはできません。このヤモリもお腹を見るとぱんぱんになっています。

彼あるいは彼女はもう限界です。


家の中ではどうでしょうか?

家の中に頭が茶色のアリがあるいています。これはイエシロアリです。

八丈島の多くの家は気密性が低いです。この環境を利用して、クモが住み着いています。

そして、このクモ、家に侵入したシロアリを捉えてくれます。糸でがんじがらめにしているのがわかりますね。

シロアリを糸でがんじがらめにするクモ
EOS 6D+EF50mm F2.5 Compact Macro+Life Size Converter EF

シロアリの天敵は、ヤモリ、クモ、そしてアリです。彼らも頑張っているのですが、さすがに結婚飛行で飛んだすべてのシロアリを駆除することはできません。


家を守るために私たちが行う最も効率の良い対策は、シロアリが飛んだら、家の電気を消すことです。そうしますと、多くのシロアリは街灯の光に引き寄せられて家に住み着く可能性が下がります。

八丈島の島民は、長い間このような対策でシロアリとともに生きてきました。島民の知恵は偉大ですね。

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