2022-2023年の冬、私は、曇りの八丈島で何を見ているのか

八丈島のフィールド

今日は、私は仕事始めでした。

お客様をヘゴの森にご案内しましたが、好天で散策路に光が差し込んで、とても綺麗な世界の中のツアーでした。

今日のお客様は幸運です。本当の八丈島は、曇りあるいは雨が多い島です。

お客様のお話を伺いますと、空が曇りですとがっかりされるそうです。確かに、本土で生活をしていて、その環境に慣れてしまいますと、その意見はごもっともです。

私は、今年で八丈島7年目に突入します。そういえば、曇り空でもがっかりしなくなりました。

曇りの日、私は、八丈島で何を見ているのでしょうか・・・?

振り返ってみました。


今日は、「2022-2023年の冬、私は、曇りの八丈島で何を見ているのか」と題してのお話です。


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天使の梯子

みなさん、「天使の梯子」って聞いたことがあるでしょうか?

空が雲に覆われているとき、風で雲が動きますよね。雲の形はランダムで変化します。

そのとき、雲に隙間ができます。この隙間から光が漏れる現象です。

言葉で書きますと無機的ですが、これを目の当たりにしますと、厳かな気持ちになります。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

いかがでしょうか?

八丈島は海に囲まれており、波と光の共演が見られます。冬は寒いので、車の中から見ることをおすすめします。


ミサゴ

八丈島では、冬になりますと猛禽が来島します。色々いるのですが、ザトウクジラを探すため、海を眺めていますと目の前に比較的大きな野鳥が通過します。

多くの場合、これ、ミサゴという猛禽です

ミサゴは、魚を専門にとる猛禽です。たまに足で魚を掴んだまま飛ぶ姿も観察されます。

今は、メスとのペアを作る時期なのか、2羽で飛ぶこともあります。もしかしましたら、求愛給餌が見られるかもしれません。

ザトウクジラにしろ、ミサゴにしろ、観察には双眼鏡はあると便利ですね。

ミサゴPandion haliaetus
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

ハチジョウシダ

遠景、上空と見てきました。次は足元を見てみましょう。

八丈島は雨の多い島です。降水量の多いこの島は、シダ植物にとっては楽園です。

八丈島には、ハチジョウ〇〇と名前のついたものがよく見られます。その中で、そのものズバリのハチジョウシダというシダ植物があります。

初めは見つけにくいですね。ハチジョウシダは、意外と、道路の法面にあります。

今の時期ですと、周りの植物や土が暗く見えます。その中で、色が違って手をパーのように広げたシダがハチジョウシダです。

特徴的な形をしていますので、一回目にしたら、あとはすぐに見つけられるようになると思います。

曇りの日、色は忠実に出ます。ハチジョウシダの本当の色合い・姿を楽しむことができます。

ハチジョウシダPteris fauriei
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ハチジョウアザミ

曇りの日は光と影の差がなくなります。のっぺりとしていますが、この忠実な色の世界は、植物を楽しむためには必須の光です。

今の時期に八丈島の山へ行きますと、ピンク色が目立つ花が見つかります。これはハチジョウアザミです。

とても綺麗ですね

この植物の葉には棘があります。不用意に近づきますと、皮膚に穴をあけてしまいますので、そっと観察するのがいいですね。

開花直後の花粉がついている状態のハチジョウアザミの花を狙って撮影しました。

ハチジョウアザミCirsium hachijoense
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

本土で生活していますと、青空が普通ですね。八丈島では曇りか雨がデフォルトです。

期待通りの天気でなくてもがっかりしなくても大丈夫です。空の雲と海、空に生きる生物、足元の忠実な色彩の植物と楽しめるものはたくさんあります。

曇りの日は、ぜひ、あなただけの八丈島を見つけてくださいね

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