人の目はとても便利にできています。遠くの景色を見たり、近くのお友達を見たり、あるいは一度に両方を見たりすることができます。
カメラの場合、上述を満たすためには、望遠レンズと広角レンズの2つの性質を持つレンズを用意しなければなりません。確かに、どのメーカーもこの間の焦点距離の様々なレンズを用意しています。
私が使っているCanonの場合ですと、14 mm、28 mm、35 mm、40 mm、50 mm、85 mm、100 mmと7種類の焦点距離があります。全て揃えれば、肉眼で見えるものはほぼ全て撮ることができます。
しかし、全ての単焦点レンズを揃えるのは予算上とても大変ですね。私の場合は、この範囲をカバーするために24-105 mmズームレンズ一本で済ませています。
今日は、「一番最初に手に入れて欲しいレンズ(24-105 mmズームレンズ)について」と題してのお話です。
私が使っているCanonには以下の3本の標準ズームレンズ
- EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM (生産終了)
- EF24-105mm F4L IS USM (生産終了)
- EF24-105mm F4L IS II USM
があります。どれも手ぶれ補正が付いています。順に紹介します。
EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM(生産終了)
長所
- 深緑の表現がプロ仕様のLレンズよりも優れています。
短所
- アマチュア仕様のレンズですので、解放絞り値が変動します。
- 防塵防滴ではありません。
以下は作例です。深緑系の色彩表現がとても素晴らしいですね。

EF24-105mm F4L IS USM(生産終了)
長所
- Lレンズと呼ばれるプロ仕様のものなので、色鮮やかに表現できます。
短所
- 深緑の表現が、EF24-105mm F3.5-5.6 IS STMと比較して、劣ります。
- ズームのため周辺の像が歪みます。
- 逆光条件でレンズフレア(白いもやのようなもの)やゴースト(写真の中に絞りの形が入り込むようなもの。)が発生しやすいです。
3つ目の短所は、写真の中に意識してゴーストを入れる表現もできますので、この短所も個人的には気に入っています。
以下は作例です。夕焼けなど彩度の高いシーンを撮影するときは、このレンズは大活躍します。

EF24-105mm F4L IS II USM
最新型。EF24-105mm F4L IS USM(生産終了)の短所を改善したものと言われています。私は使ったことがありませんので、レビューはなしです。
このズームレンズ一本のおかげで、私は28-100 mmの間の普通の単焦点レンズは購入していません。EOS 6D Mark IIで撮影する写真の約8割はこのズームレンズを使っています。
どのメーカーも24-105 mmのズームレンズは力を入れています。カメラを手に入れたら、最初にこの一本を手に入れてください。売れなくなってしまうのでメーカーには申し訳ないですが、通常撮影ならば他のレンズはいらないのではないかと私は思っています。
