水と苔と深いつながりのある八丈島最小の野鳥

動物

6月に入りました。八丈島の空はどんよりとしています。霧になったり、雨になったり、水が豊富な八丈島らしい季節になりました。

なかなか外には出づらいですね。


今日は、「水と苔と深いつながりがある八丈島最小の野鳥」と題して、水の豊富な世界で生きる野鳥のお話です。


ミソサザイという野鳥はご存知でしょうか?

体長は10.5 cm。日本の野鳥の中で最小の種の一つです。

本土では、水の豊富な渓流沿いに住んでいて、とても大きな声でさえずります。

そして、ここ八丈島にもその仲間(亜種)が住んでいます。モスケミソサザイといいます。

こんな姿をしています。

モスケミソサザイTroglodytes troglodytes mosukei
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM

手裏剣のようにあちこち尖っていて、投げたら木にそのまま刺さりそうな形をしています(笑)。

先にも書きましたが、八丈島は水がとても豊富です。小川だけでなく、水たまりもできます。そうしますと、餌となる小さな昆虫も出てきます。

八丈島の環境は、モスケミソサザイにとって、生活・繁殖に最適です。


この野鳥の特徴として、巣材には苔をつかいます。

EOS 6D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

この個体は、木のうろに苔で屋根を作っていました。入り口は雨を避けるために横になるようにしています。

写真では、屋根が完成したので、産座として他の野鳥の羽毛を運んでいました。


そして、他の個体が近づかないように、大きなさえずりで縄張り宣言をします。スポットは決まっているようで、移動しながらさえずります。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM

体はとても小さいのに、どこからこの大声が出せるのかとても不思議な野鳥です。

私はようやく八丈島4年生になりました。今の時期の八丈島は雨が多いですが、雨の日を楽しめるよう、過ごし方をモスケミソサザイからもっと学びたいと思います。

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