写真談義をするとき、決まって話題になるのが、私が使っているレンズの重さです。
多くの人は焦点距離50 mmのレンズが基本です。
例えば、私の機材を例にとってみます。Canonの50mm F2.5 コンパクトマクロですと、280 gです。
EOS R3に付けた場合ですと、マウントアダプター EF-EOS Rが加わりますので、総重量は1,405 gになります。
一方、EXTENDER EF1.4xIII(225 g)+EF600mm F4L IS II USM(3,920 g)(換算焦点距離840 mm)の装備ですと4,145 gです。約15倍の重さとなります。
EOS R3に付けた場合ですと、マウントアダプター EF-EOS Rが加わりますので、総重量は5,270 g(!)となります。
ガイドさん、あんな重たいレンズを手持ちで使うなんて、本当に狂ってますよね
仲間に言われるのも当然です(笑)
今日は、「重たい超望遠レンズを使いこなすために、私はどうしてきたか」と題してのお話です。
はじめは標準レンズも手ブレをしていた
写真は誰もが初心者のときがあります。私もそういう時期がありました。
初めてカメラを買ったとき、とても嬉しかったですね。私はオリンパスのマニュアルカメラOM-2 SPOT/PROGRAMからスタートでした。
最初に買ったオリンパスの標準ズームZUIKO AUTO-ZOOM 35-105mm F3.5-4.5(460 g)を付けてもブレブレの写真を量産していました(笑)。
焦点距離300 mm、400 mm、500 mm、600 mmの超望遠レンズレンズへ、徐々にステップアップしていきました
私が写真をはじめたのは野鳥写真を撮影するためでした。ですので、超望遠レンズが必要ですよね。
オリンパスのZUIKO AUTO-T 300mm F4.5(1,100 g)で超望遠レンズの入り口に入り、Tokina AT-X 300mm F2.8(2,140 g)で重たいレンズを日常的に使うようになりました。
このあと、私はオリンパスからCanonにカメラが変わりました。そして、全財産をはたいてNew FD500mm F4.5L(2,610 g)を購入しました。2,140 gから2,610 gへレンズの重さが増えました。
ここまでは、すべてマニュアルレンズです
構えて、ピントを手動で合わせて、撮影するという、今では考えられないような撮影方法ですね
このあとはEOSシリーズのカメラを使い始めましたので、現在も使っているCanonのEF400mm F5.6L USM(1,250 g)とEF600mm F4L IS II USM(3,920 g)となるわけです。
どうやって重たいレンズを使えるようになったのか
超望遠レンズの構え方は、以前、このブログで紹介したとおりです。重要なのはバランスよく機材の重さを分散することです。
信じられないかも知れませんが、みなさんが思っているほど、力は入れていません
振り返ってみますと、私が写真をはじめたときは十分な機材は持っていませんでした。学生でしたので、一生懸命バイトをして、貯めて、やっとの思いでオリンパスのZUIKO AUTO-T 300mm F4.5(1,100 g)を買いました。
大切に使いましたね
それこそ、体の一部になるくらいに
お金がないので、新しいレンズを買うために、また時間をかけてお金を貯めて・・・、以下繰り返し。
重たいレンズをいきなり買うのではなく、苦労して買った機材を大切に使い、徐々にステップアップしたのが、功を奏したと思っています。
ですので、重たいレンズを使いこなすために筋トレをしたことはありません
写真は機材にお金がかかりますので、自身の経験から、やはり小さく始めることが重要だと思います。でも、この小さく始めることが、重たいレンズを使いこなす秘訣になると私は思っています。
重たい超望遠レンズを使っていても、私は普通のレンズのように感じています。焦点距離600 mmのレンズは、私にとっては、写真仲間の焦点距離50 mmと同じ感覚なのです。
おかしな話ですけれどもね(笑)
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
明日のブログの更新はお休みします。
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