2023年3月下旬から4月上旬の東京都八丈島の春の植物

植物

この2週間、ヘゴの森ツアーのガイドを詰め込みすぎて、気が付きましたら4月になっていました。

綺麗だったハチジョウキブシの花は枯れはじめ、タネコマドリ、モスケミソサザイはなわばり宣言で囀り、夏鳥のイイジマムシクイは来島していました。

春ですね

自然の変化はとても速く、すぐに終わってしまいます。


今日は、「2023年3月下旬から4月上旬の東京都八丈島の春の植物」と題してのお話です。


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アカバナルリハコベ

雑草のように生えているオレンジ色の綺麗な花です。この植物、日本の外から来ました。

そう、外来種です

元々は、北アフリカ、ヨーロッパ、西アジアに生息する植物です。

外来種と聞きますと、

よくない!

排除すべき!

と思うかも知れません。でも、一度日本国内に入ってきてしまったら、もう、取り除くことはできません。

私自身は、仕方がないので、外来種も日本で共に生きる野草と考えています

アカバナルリハコベAnagallis arvensis
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ゼンマイ

私が自然ガイドの初心者だったころ、シダ植物は表の葉の形を見て、裏の胞子嚢群のパターンを見れば、種の判別はできると思っていました。

でも、シダ植物を知っている人は分かっていますよね。その方法が使えないシダ植物もあります。

ゼンマイは、光合成をする栄養葉と胞子を作る胞子葉で構成されています。

表を見て・・・、裏を見て・・・

ではないのです。初心者ガイドだったころ、先輩のガイドさんの説明が分かりませんでしたが、今は納得のシダ植物となりました。

ゼンマイOsmunda japonica
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

ヒサカキ

ヒサカキは、3月に満開でした。濃い小さな緑の葉で、小さな薄緑色の花がびっしりと着いている木です。

こんな小さな花でも花弁の中に雄しべがびっしりと並んでいます。風に吹かれますと、花粉がふわぁ〜っと煙のように流れます。

ヒサカキEurya japonica
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

ムベ

紫色の実の方が目につくので気がつきませんが、今がムベの花の季節です。ムベは葉や実から連想されるように、あの美味しいアケビの仲間です。

そのムベは、外側は白、内側は紫のラッパのような形の花をつけます。

ヘゴの森にもありますので、ムベの花を見て、春を実感したわけです

ムベStauntonia hexaphylla
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

シロダモ

今の時期に山で散策する人には、大人気なシロダモです。遠目からは白い花に見えるものは、新芽です。

言葉ですと「新芽」と無味乾燥ですが、これを直接触ると、独特のもふもふ感で癖になります(笑)。

きゃー、かわいい

私には、もふもふ=かわいいの変換が理解できませんが、その言い尽くし難い感情は共感できます(笑)。

シロダモNeolitsea sericea
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

今日は、2023年3月下旬から4月上旬に見られる植物を紹介しました。今年は、諸事情で見られないものもありますが、それでも、山ではこんなに楽しめる植物と出会えます。

みなさまも、天気が良かったら、ぜひ植物散策してみてくださいね

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