2020年8月12日、八丈島のこん沢林道へ行ってきました

八丈島のフィールド

2020年8月7日、八丈島のこん沢林道は崩落のため通行止めになりました。

そして、2020年8月11日に通行止め解除となりました。


今日は、「2020年8月12日、八丈島のこん沢林道へ行ってきました」と題して、アシタバに集まる昆虫やスダジイと思われる木が枯れている様子を見て、いろいろ考えてきました。


林道の走行の注意は以前紹介しましたので、見てくださいね。


車のヘッドライトを点灯して、ゆっくり林道を走行しました。

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車のタイヤの位置の枯葉が取り除かれていることから、車が入っていることがわかります。

たとえ舗装道路でも、枯葉に覆われるとブレーキをかけた時に滑ります。枯葉で全面が覆われた道路のときは、特に注意して走行してくださいね。


アシタバは、八丈島の主力農産物の一つです。八丈島でお店に入りますと、アシタバを使った様々な料理を出してくれます。ぜひ、お楽しみください。

お店に出てくるのは、農家の方がアシタバ畑で丁寧に栽培したものです。次の写真はこん沢林道の両脇に生えている野生のアシタバです。

アシタバAngelica keiskei
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

今はアシタバの開花期です。アシタバの花は毎年見られるのではなく、1個体では数年に一度だそうです。

この個体は、このあと種を作って生涯を終えます。


アシタバを見ていたら、あの甲虫が来ました。リュウキュウツヤハナムグリです。

リュウキュウツヤハナムグリProtaetia pryeri oschimana
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

美味しそうに食べています。一方、アシタバの方も受粉させてもらっているので、お互いWin-Winの関係ですね。


リュウキュウツヤハナムグリを観察していましたら、ハナムグリとは違う形の甲虫と出会いました。

フタオビミドリトラカミキリChlorophorus muscosus
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

フタオビミドリトラカミキリです。アシタバの花は、フタオビミドリトラカミキリの餌となります。

フタオビミドリトラカミキリは餌を探すだけで、オスとメスの出会いの場を見つけられます。効率の良い戦略ですね。

彼らの子孫が、また、ここで生まれるアシタバと再び出会い、お互いの生活環(一生のサイクル)を回します。生命はとても不思議です。


山の方を見上げると茶色っぽいところが、ちらほら見られます。知り合いの方から聞いた話ですが、スダジイが枯れているようです。

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2010年に起きたスダジイの被害では、カシノナガキクイムシとの関係が調査され、学会で発表されました。

原著論文は追えなかったのですが、総説では、カシノナガキクイムシがRaffaela quercivoraという共生細菌を媒介することで、ブナ科の樹木を枯死させることが報告されています。

今回のスダジイが枯れた件は、現在は原因は明らかになっていませんが、被害が拡大しないことを祈っています。


ポットホール
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今日は、八丈島のこん沢林道をぶらぶらと歩きました。

アシタバの花に集まる甲虫と出会って相互の生活環の関係や、スダジイとカシノナガキクイムシが媒介する共生細菌との関係を考えたりしました。ぼ~っとしていましたが、意外と生命の不思議に出会えますね。

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