梅雨に入った6月中旬は、光るキノコのシイノトモシビタケとエナシラッシタケを見てきました。
キノコの形の光るキノコのシイノトモシビタケはほとんど終わりでしたが、レンコンのような形の光るキノコのシイノトモシビタケはこれからです。
エナシラッシタケは、湿度が高い状態でしたら、夏の期間ずっと見ることができます
さて、それから1週間後、6月下旬になりました。多くの方々が注目している光るキノコはこの時期です。
今日は、「2024年6月下旬、梅雨の東京都八丈島で光るキノコのヤコウタケを見てきました」と題してのお話です
ここ数年、光るキノコの出る時期のデータをずっと集めてきていました
光るキノコの子実体の形成条件は、光の明るさ、日長、温度などで決まっているといわれています。実験室では、これらの因子を一つ一つ変えることができます。
地道に確認していけば、光るキノコの子実体の形成条件が明らかにするのは難しくないと思います
ところが、野外ではそうはいきません。光るキノコが見られる時期は毎年少しずつ違います。
さらに、子実体が見られる場所も毎年少しずつ変わっています。
これらに気づいたことから、私はデータをとるようになりました。
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
群生の光るキノコはレアです
光るキノコ、ヤコウタケは毎年出方が違います。また、ヤコウタケは群生では見られにくいことも経験的に分かっています。
理由は、栄養の奪い合いになるからです
それでも7年間通い続けますと、面白い現象に出会います。
1つの木に綺麗な状態の7つのヤコウタケの群生に出会いました
八丈島に住み、梅雨の期間に7年間通い詰めてようやく出会いました。これはレア中のレアです。
見つけたときは嬉しかったですね
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
2024年6月下旬、さらに上のヤコウタケの群生に出会いました
さきほどの群生は本当にレアです。ですので、私の人生ではこれ以上の機会はないと思っていました。
ところが、2024年、それを上回る出会いがありました。
狭い範囲に10個ものヤコウタケの群生と出会ったのです
ただ、これだけ密集しますと、栄養の奪い合いになります。すべてのヤコウタケの子実体の大きさは通常よりもずっと小さなものでした。
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM
機会が多いほど、ヤコウタケのいろいろなシーンに出会えます
データがかなり集まってきましたので、血眼になって探さなくてもヤコウタケの出る時期が分かるようになってきました。
だいたい、このくらいにいくとあるだろうなぁ・・・
という感じで、ヤコウタケを見つけるのは比較的簡単になってきました。
ヤコウタケは光るキノコですので、通常は暗闇の中で見るものです。でも、出る場所が分かっているならば、いろいろな疑問を確認したくなりました。
昼と夜の境目のとき、ヤコウタケはどうなっているのだろうか・・・?
背景は明るく、手前は暗い条件のところでヤコウタケを撮影しました。
このような条件でもヤコウタケはしっかりと光っています。
面白いシーンを撮影できましたね
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
今日は、「2024年6月下旬、梅雨の東京都八丈島で光るキノコのヤコウタケを見てきました」と題してのお話でした。
過去に見つけたヤコウタケの群生と2024年の珍しい群生を紹介しました。
データがかなり集まってきましたので、ヤコウタケの出る時期が分かるようになってきました。昼間と夜の境目の条件のヤコウタケを撮影し、しっかり光っていることが分かりました。
八丈島の梅雨は2024年6月下旬で終わりそうです。自生のヤコウタケの季節はあと1週間くらいですね。
光るキノコのツアーを参加されたい方はご連絡くださいね