日本列島、特に東北・北陸が大雪です。ここ八丈島では雪はまだ降りませんが、風の影響でしけとなり、今日と明日の東海汽船の定期便が欠航していまいました。
離島の物資は海運経由ですので、早く天気の回復を願っています
八丈島は海に囲まれている南の島です。梅雨時は湿度と温度が高くなります。
このような条件は菌類の生育に適しています。
八丈島と聞きますと、光るキノコと連想されるのも分かりますよね
ただ、八丈島であっても自生の光るキノコとの出会いは一期一会です。八丈島に住んでいてもいいチャンスは一瞬しかありません。
今日は、「2024年、ブログに掲載した東京都八丈島の光るキノコの写真ベスト5」と題してのお話です。
第5位 シイノトモシビタケ
八丈島の主な光るキノコは、テレビやYouTubeでよく見られるヤコウタケ、やや大型のシイノトモシビタケ、そして、小さなエナシラッシタケです。
シイノトモシビタケは、絵本に出てくるようなキノコの形をしていて、そのままの形で緑色に弱く光ります。
暗闇で目が慣れ、シイノトモシビタケがふわぁっと浮き上がって見えたときは歓声を上げたくなりますね
このシイノトモシビタケは子実体(キノコ)の形成に時間がかかります。ですので、小さな子実体見つけたら大きくなるまで待たなければなりません。
でも、同じ時期にカタツムリも活発に活動します。カタツムリはゆっくり動くようですが、意外に速く、キノコを見つけてはあっという間に食べてしまいます。
このシイノトモシビタケの写真は、「カタツムリに食べられないで・・・」と願いながら待ってようやく撮影できたものです。
第4位 群生のヤコウタケ
2024年の八丈島は梅雨の時期がとても短く、いい状態の光るキノコが見られる機会はほとんどありませんでした。
ですが、可能性はゼロではありません。
鹿児島のお客様から熱意のあるメールをいただきました。私を博士に育て上げた先生は、
人間の価値はどれだけ熱く頑張ったかで決まる
と常々おっしゃっていました。
このお客様に何とか光るキノコを見せたい
と思って見つけたのがこのヤコウタケの群生です。八丈島生活8年間で最大のものでした。
第3位 群生のヤコウタケ(別角度)
ヤコウタケが光る期間は3日。その間に晴れの日がきますと、乾燥して子実体が折れてしまいます。また、先ほどのカタツムリの話でも分かるように食害される場合もあります。
光るキノコとの出会いは本当に一期一会で、チャンスは一瞬と考えたほうが良いです。
第4位のヤコウタケの群生はとても貴重でした。ですので、いろいろな角度から撮影し記録しました。
写真としては、こちらの方が迫力がありますね
第2位 狭いエリアに密集した珍しいヤコウタケの群生
人でも、動物でも、植物でも生きるためには一定の面積が必要ですね。これは、光るキノコでも同様です。
生きるための栄養を摂るためには一定の面積の枯れた木が必要です
上記の写真でも分かるように群生の光るキノコのそれぞれは離れていますし、多くの場合は単独です。
ところが、生物の世界には例外もあります。夜、フィールドを散策していましたら、光るものが見えました。
ヤコウタケか・・・
と思っていますと、何か変です。そう、狭い範囲にヤコウタケが密集していました。
初めは「培養したものか?」と思ったのですが、自生でした。その証拠に栄養を奪い合った結果として、すべてのヤコウタケの大きさが異常に小さかったです。
貴重な記録として、この群生も撮影しました
第1位 薄暮のヤコウタケ
2024年は光るキノコとの出会いは、例年と比較して悪かったです。
けっこう探したんですけれどもね・・・
それでも継続して探し続けますと、運も味方します。
多くの場合、見やすさも考慮して、光るキノコは夜中に観察します。そうしますと、光るキノコの緑色と夜の黒の2色の世界になります。
しかし、自然はそれ以外の色も提供してくれます。
昼間にヤコウタケを見つけ、夕方からスタンバイします。太陽が傾き、夕方になり、夜になりますと、ヤコウタケの緑、夜の黒の他に、空の青が加わります。
私はヤコウタケを撮影していて、この瞬間が一番好きですね。2024年、私が感動したヤコウタケのシーンです。
今日は、「2024年、ブログに掲載した東京都八丈島の光るキノコの写真ベスト5」と題してのお話でした。
いかがでしたでしょうか?
八丈島の光るキノコは綺麗です。ですが、自生の光るキノコは気象条件に依存します。
2025年の梅雨の八丈島、光るキノコは豪運のお客様を待っていますよ
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