みなさま、ゴールデンウィークの後半戦に入りました。ここ八丈島でも、たくさんのお客様がいらっしゃっていますね。
八丈島は天気が変わりやすく、天気予報も毎日晴れになったり雨になったりしています。
もう、天気予報はあてになりません(笑)
八丈島では、初めから雨あるいは霧と思ってレインウェアや軽登山靴を用意していますと、天気の悪い日はそれなりに楽しめますし、晴れならば予定外でもっと楽しめます。
まあ、八丈島に住んでいますと雨の日の良さが分かってきますので、私は雨の日にそのまま突撃してしまいます
今日は、「2024年、ゴールデンウィーク中の東京都八丈島のヘゴの森の様子」と題してのお話です。
スダジイ
今の時期、八丈島の森の縁は黄緑色になります。そして、縁から外れますと深緑色になります。
これは、スダジイの新芽と花で、今の時期限定の景色です。いろいろな緑色を楽しむことができます。
ハチジョウキブシ
ゴールデンウィークとなり、季節は春から初夏に移っています。ある花は見られなくなり、ある花は新たに見られるようになります。
ヘゴの森は八丈島の他の場所と比べて気温が低いようで、春の花がまだ見られます。
ハチジョウキブシが見られました
コウガイビル
本土で渓流に入りますと、ヒルと出会う可能性があります。吸血性の種が多いでしょうか?
ここ八丈島でもヒルは住んでいます。
コウガイビルとよばれています
雨の日になりますと、散策路で這って移動する姿がよく見られます。
コウガイビルは、本土のヒルと違い、吸血性ではありません。お客様と一緒に写真を撮影しました。
ゼンマイ
山菜そばを注文しますと、クルクルっと丸まったシダ植物の新芽が入っていますね。あれがゼンマイです。
八丈島では普通に自生しています
ゼンマイは、光合成をする栄養葉、胞子を作る胞子葉を持っています。春はもうすぐ終わりですので、胞子葉はもうすぐ見られなくなります。
リュウビンタイ
シダ植物は水の多い土地に生息します。水の多いヘゴの森は、シダ植物にとっても楽園となります。
今の季節、さまざまな場所でシダ植物の新芽が見られます。リュウビンタイの巨大な新芽が見られましたので、写真を撮りました。
ムチゴケ
ゴールデンウィーク前半では雨や霧の日が多かったです。そうしますと、コケが勢いを増します。
ヘゴの森では、スギの根本に2種類のコケが見られます。葉の下に糸のようなものが見えますね。
これがムチのように見えることから、ムチゴケとよばれています。
ヒロハヒノキゴケ
種を同定するために、ふさふさのコケを分解しました。葉先が広く、胞子体が茎の基部に付いていました。
この特徴は、ヒノキゴケではなく、ヒロハヒノキゴケに見られるものです。
このブログの初期、私はこのコケをヒノキゴケとよんでいました。間違いでした。訂正します。
ヒロハヒノキゴケでした
ヘゴ
ヘゴの森は、晴れの日も雨の日も楽しめます。今回は晴れの日のヘゴの森のエリアの様子です。
青い空バックに緑のヘゴの葉身が頭上の覆っている景色が見られました。
晴れの日はこんな感じ、そして、雨の日はこれよりももっと色鮮やかになります
ヒカゲヘゴ
最後はヒカゲヘゴの森のエリアの様子を紹介します。
ヒカゲヘゴの樹高はヘゴの2倍。頭上の葉身の傘に吸い込まれるような景色です。
青空バックはこんな感じです
そして、一例として、霧の日の様子も紹介します。
霧の日は緑色がより鮮やかになります。
霧が濃かったので、立ち位置から離れますと奥に行くにつれて霧でだんだんとかすんでいる様子が見られます。また、頭上は霧で柔らかくなった太陽の光で白く輝いています。
このような景色は晴れの日では見られません。八丈島旅行で、レインウェアと軽登山靴を用意した方だけがこのようなレアなシーンを目にすることができます。
今日は、「2024年、ゴールデンウィーク中の東京都八丈島のヘゴの森の様子」と題してのお話でした。
ゴールデンウィーク前半は雨や霧でした。後半は晴れています。
それぞれの気象条件で見られるヘゴの森の様子を紹介しました。
ヘゴの森は、晴れの日、雨の日、霧の日でいろいろなシーンが見られます。
雨対策をされていれば、どの天気でも楽しむことができます