いつかは手に入れたい接写関係の機材について

写真機材

写真を始めるとき、多くの方々は標準ズームを付けたカメラからスタートしますね。

ところが、私の場合は野鳥を撮影するために写真を始めましたので、超望遠レンズからのスタートでした。

八丈島に来てから、野鳥以外の生き物の素晴らしさに気づきました。そのため、接写関係の機材が増えていきました。

これらの3本のマクロレンズは、焦点距離によってそれぞれの特徴があります。

被写体をシャープに写したいときは焦点距離50 mmのレンズ、背景を強くぼかしたいときは焦点距離100 mmのレンズ、両方の要素を入れたいときは焦点距離70 mmのレンズを意図的に使っています。

八丈島は雨の多い島です。そうしますと、コケがいたるところで見られます。

八丈島の自然の一部として、コケも撮影したくなりました


今日は、「いつかは手に入れたい接写関係の機材について」と題してのお話です。


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等倍のマクロレンズには限界がある

花、シダ植物、昆虫の場合、特別小さなものを追わなければ通常のマクロレンズで撮影が可能です。

ハマヒルガオCalystegia soldanella (L.) Roem. et Schult.
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
クモヘリカメムシLeptocorisa chinensis
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro+Life Size Converter EF

SIGMAの70mm F2.8 DG MACRO Artは、通称、カミソリマクロとよばれ、シャープさとボケの両方を表現できる稀有なレンズです。しかし、このマクロレンズに限らず、多くの場合は等倍です。

ところが、コケのような更に小さいものを撮影しようとしますと、引きの写真で終わってしまいます。

もちろん、それでも良いのですが、私は欲張りですので写真撮影だけでなく、その過程での学びも欲してしまいます。

そうしますと、より緻密な部分が写せる機材が欲しくなってしまうわけです

ヒロハヒノキゴケPyrrhobryum spiniforme (Hedw.) Mitt. var. badakense (M. Fleisch.) Manuel
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

CanonのEFマウントでは、さらに拡大できるマクロレンズは2本ありました

Canon MP-E65mm F2.8 1-5Xマクロフォト

MP-E65mm F2.8 1-5Xマクロフォトは発売当初から気になっていたレンズです。最大5倍まで拡大できます。

ピントリングは存在せず、カメラ本体の「位置」を変えることによりピントを合わせます。

1本のレンズでここまで拡大できるものはほとんどなく、登場したときは、あまりの衝撃と使いづらいことから変態レンズとして名が通っていました(笑)。

残念ながら生産中止となったレンズですが、中古ではまだ存在しています。

私はEOS 6D Mark IIを接写用として使用していますので、今一番興味を持っているレンズです。

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LAOWA 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO

5倍まで拡大できるレンズは実はもう一本あります。

中国に接写レンズに特化したレンズメーカーがあります。

LAOWAといいます

このメーカー、先ほどのCanonのMP-E65mm F2.8 1-5Xマクロフォトと似たレンズを作っています。

25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACROは、前者は等倍からスタートですが、2.5-5倍の拡大をカバーします。

コケの撮影用にはもってこいですね

25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACROも、MP-E65mm F2.8 1-5Xマクロフォトと同様にカメラ本体の「位置」を変えることによりピントを合わせます。

つまり、こちらも変態レンズです(笑)

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レールスライダー

マクロ撮影では三脚仕様が必須です。私は、ローアングル可能なLeofotoのLS-254C+LH30を使っています。

それよりももっと重要な問題があります。先ほど、上記の2本のレンズは、カメラ本体の「位置」を変えることによって、ピントを合わせることを書きました。

人間が体を前後に軽く動かしただけでは、正確なピント合わせはできないのです

そのため、レールスライダーを使います。扱いは少々面倒くさいですが、三脚の雲台のところに乗せ、前後左右調節ネジで微調整しながらピントを合わせます。

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今日は、「いつかは手に入れたい接写関係の機材について」と題してのお話でした。

私は、接写用のレンズとして、焦点距離50 mm、70 mm、100 mmの3本のマクロレンズを持っています。それぞれの特徴を活かして使っています。

ところが、これらの全ては最大等倍までの拡大です。コケのような小さな物は撮影には限界があります。

コケのような小さな物を写す特殊なマクロレンズは、CanonにはMP-E65mm F2.8 1-5Xマクロフォト、LAOWAには25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACROがあります。

ピント合わせはカメラ本体の位置で合わせますので、レールスライダーの使用が必須です。

いつかはコケの写真撮影を楽しみたいですね


明日のブログの更新はお休みします。

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