解説
焦点距離50 mmのレンズは、35 mm版のデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラでは基本のレンズです。
焦点距離50 mmのレンズは、昔はカメラに初めから付いているレンズでした。写真を始めた方は、誰もが、このレンズを使って絞り(F1.4-16)の効果の勉強をしましたね。
その後、焦点距離50 mmのレンズは、小さいものを大きく撮影することができるマクロレンズとしても、基本レンズとなりました。
コンパクトで軽く、散策や登山のときのお供レンズとして、野草やキノコの撮影に使われてきましたね。
さらに、ミラーレス時代になり、高解像度のレンズとして進化しました。代表的なメーカーとしてSonyとNikonは、50 mmマクロレンズがラインナップされています。
いずれも開放F値は2.8、等倍まで撮影することができます。
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Sonyのマクロレンズ
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Nikonの50 mmマクロレンズ
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Canon EF50mm F2.5 コンパクトマクロ
私が使っているCanonには、2023年現在では、RFレンズのラインナップの中に50 mmマクロレンズはありません。どうしても使いたい場合は、1987年に発表されたEF50mm F2.5 コンパクトマクロを使うしかありません。
そして、もしCanonのミラーレスカメラを使用しなければならないときは、マウントアダプター EF-EOS Rを使用します。
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長所
- 前面のレンズが奥にあり、フード不要。名前の通り、コンパクトで持ち運びが楽です。
- 解放F値がF2.5。焦点距離50 mmのマクロレンズとしては、2023年現在でもトップクラスの明るさを誇っています。
短所
- 1987年に発売されたのでレンズの設計が古いです。
- 絞り数が6。また、円形絞りではないので、逆光になると六角形のゴーストが出やすいです。
- このレンズ自体では1/2倍撮影までです。ライフサイズコンバーターEFをレンズとカメラの間に挟んで等倍撮影をします。SonyやNikonにくらべて、レンズの持ち運びが少し煩わしいです。
作例
焦点距離50 mmのマクロレンズは、大きい絞り値(F8-16)で使って撮影しますと、とてもシャープに写ります。また、小さい絞り値(F4-5.6)を使って撮影しますと、被写体はシャープに、背景は意図的にぼかすこともできます。
小さなものを写せると同時に、写真の基本を学べるおすすめレンズです。
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