解説
マクロレンズは、基本の焦点距離50 mmマクロレンズ、焦点距離100 mmマクロレンズがあります。
50 mmのマクロレンズは、焦点距離が短いため、絞りの効果がハッキリ出ます。大きな絞り値を使いますと、被写体だけでなく、背景もビシッとピントが合った写真が撮れます。
一方、100 mmのマクロレンズは望遠レンズです。大きな絞り値を使ってもよくボケます。この性質を使って、被写体だけピントを合わせ、背景は滑らかにぼかすことができます。
この性質があるため、最近では、100 mmマクロレンズの方が、人気があり主流となっています。
70mm F2.8 DG MACRO Art
70mm F2.8 DG MACRO Artは、焦点距離は50 mmと100 mmの中間で変なレンズです。SIGMAでしか発売されていません。
他のメーカーにはありません。50 mmと100 mmの効果の良いとこ取りで設計されたレンズです。この中間の焦点距離のおかげで、シャープすぎず、ぼけ過ぎずの唯一無二の描写をします。
カミソリマクロと呼ばれるのは伊達ではありません
描写はCanonのような派手、Nikonのような高い解像度でビシッという感じではありません。どちらかといいますとSonyのような、ある程度解像度があって深みのある色合い、しっとりとした感じです。
Sonyを使う方でしたら、マクロレンズの中のラインナップに入れますと、撮影の幅が広がると思います。
SIGMAはレンズメーカーですが、私はこのレンズのおかげで好きなメーカーとなりました。
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Sony用
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Canon EFレンズ用
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長所
- コンバーターやアダプターを使用せずに、等倍撮影まで可能です。
- FLDガラス2枚、SLDガラス2枚、非球面レンズ1枚の豪華なレンズ群(10群13枚)で構成されています。
- 絞りは9枚です。円形絞りなので、逆光でもEF50mm F2.5 Compact Macroのような六角形の絞りの形のゴーストは出ません。
- 望遠と標準の間の焦点距離のため、写真の表現に依存して、絞りF2.8-F11まで広い範囲の絞り値が使えます。
- 大きめなフードがついています。
- ピントリングがとても太いので、マニュアルでピントを合わすときはとても便利です。
- 簡易防塵防滴です。
短所
- 長所の逆になりますが、幅広い絞り値が使えることから、最適絞り値を選ぶのに少々手間がかかります。
- EF50mm F2.5 Compact Macroと比べるととても大きいです。
- 近接撮影になるほど、レンズが前方に伸びます。
- オートフォーカスの速度は遅いです。
- 手ぶれ補正は付いていません。
- 発色がCanonのレンズと異なります。
- RAW現像はCanonの無料ソフトDigital Photo Professionalでは出来ません。
作例
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