野鳥の写真を撮影する上でシチュエーション別にしていること

写真機材

このブログでは野鳥写真の掲載が多いですね。では、私が簡単に撮影しているのかといいますと、そうではないと思います。

野鳥との出会いの機会は、初心者の方と同じくらいだと思います

この初心者レベルから付け足しているものがあります。それが、以前の記事にも書いていた下調べをしてデータを採ることです。

この場所で待っていると、目的の野鳥と出会える可能性が高い・・・

と思って待っているだけで、目の前に野鳥が現れたときの焦りが減ります。そう、撮影のチャンスを失うのをできるだけ防いでいるだけです。

でも、以前の記事で書いていなかったことがありました。


今日は、「野鳥の写真を撮影する上でシチュエーション別にしていること」と題してのお話です。


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レンズの準備ってどうしていますか?

野鳥写真は、撮影者から野鳥までの距離が7-15 mになれば、ほぼ成功といっていいと思います。野鳥との距離を短くするためですので、データで解決できると思います。

問題はピント合わせです

えっ?

カメラが勝手に合わせてくれるのではないですか?

そうですね

現在のレンズのAFは性能が良いので、多くの場合はおっしゃる通りですね

でも、AFが苦手な場所があるんですよ

実は、私はシチュエーションによってレンズのフォーカスの開始時の位置を変えています。


森の中の場合

今のミラーレスカメラは背景がすっきりしていれば、レンズは、被写体の目を認識して自動でピントを合わすことができます。

ところが、枝や葉が多い森の中ではどうでしょうか?

私は、バードウォッチングは森に生息する野鳥から始めました。ですので、得意なのは今でも森の野鳥です。

野鳥写真もそうですね

ところが、ミラーレスカメラですと、森の中では背景に枝や葉が多いのでピントが迷います。そして、迷っている間に野鳥に気づかれて飛ばれてしまいます。

この状況を改善するために、森の中では、AFエリアをスポット1点AFあるいは領域拡大AF、そして、不必要にAFが作動しないように親指フォーカスに設定しています。

それでもピントを合わす時間が惜しいと思うときがあります。このときはフォーカスの開始を最短撮影距離にしておきます。

iPhone 12

EF400mm F5.6L USMの場合は、このように設定しておけば、3.5-7 mの間に野鳥がいれば、最短撮影距離から野鳥まで一直線でフォーカスが移動します。迷いが少なくなるため、ピントが合うまでの時間が、わずかですが、短くなります。

注意点として、森の中では枝や葉がありますので、AFは過信しないことです。私は、無理と思ったらMFでピントを合わせ、目への精密なピントはAFに任せるという2段階で対応しています。

森の中の場合では、こうすることで、失敗を減らしています。

イイジマムシクイPhylloscopus ijimae
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

空がバックの場合

昔のレンズはMFでしたので、当たり前ですが、手でピントを合わせました。

今のレンズはAFです。多くの場合はMFよりも速くピントを合わすことができます。

ところが、いきなり猛禽が現れたときはどうでしょうか?

多くの場合、予期せぬことですので、手持ちでの撮影になります。重い超望遠レンズを構えるだけでも緊張します。

それだけでも焦りが生まれるのに、さらに、ファインダーに猛禽を入れ続けなければなりません。

そこまでのハードルを越え、やっと撮影までこぎつけたのに、最後の最後でピントが合わないことを経験したことがないでしょうか?

あっ

そういえば・・・

心は焦るのに、ピントは合わず、猛禽はそのまま飛ばれて去られてしまうことはよくありますね

追い込まれている状況ですが、私はこの場合以下のようにしてベストを尽くしています。

焦っていても、一旦、レンズを空の雲あるいは山などの遠方に向けピントを合わせます。それから被写体に向けます。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

超望遠レンズを使っていて背景が空の場合、何も準備しないよりも、こちらの方が速く確実にピントを合わせることができるようです。

チュウヒCircus spilonotus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

野鳥写真は、ミリレベルの努力の積み重ねをやるかやらないかで、撮れるか撮れないかが決まります。完璧ではありませんが、私は、初心者レベルに足し算をすることで、少ないチャンスをものにしています。

努力を継続するのは大変なのですが、私は、野鳥写真のそれらが面白く、楽しく、そして、醍醐味だと思っています。

今まで撮れなかった写真が撮れるようになる手助けになれば幸いです

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