本土から八丈島に移住すると、正直にいいますと、収入は激減します。
でも、ANAの羽田―八丈島往復が約3万円、仮に1ヶ月通うとすると3万円x30日=90万円の贅沢です。1年間では90万円x12ヶ月=1,080万円と、私は異次元の贅沢をしていることになります(笑)。
今日は、「東京都八丈島での自然の中で過ごす贅沢なひととき」と題してのお話です。
八丈島に住むと、本土では気づかなかった世界が見えてきました
以前、Yahoo!Japan知恵袋で、八丈島の娯楽について質問が出ていました。答えは下記のリンクにありますが、その答えは身も蓋もないですね(笑)。
私は島の人から誘われて八丈島に来ました。そして、八丈島には本土と同じものはありませんでしたが、八丈島で当たり前のものが、私にとっては、とても新鮮でした。
私は北国育ちですので、冬といえば雪です。でも、八丈島の冬は黄色い花に包まれます。
ツワブキですね。島民には当たり前かもしれません。
でも、毎年、冬になると黄色い花を見られるだけで、私は喜びが湧き上がります。
知らないことに囲まれると、こんなにも幸せなんですね
人が見向きをしない自然の世界に目を向けるようになりました
研究者は、研究の世界で当たり前のことには興味を持ちません。公平にジャッジされれば、いくら論文を書いてもリジェクトですから。
ところが、一見当たり前と見せかけて、当たり前のすぐそばに盲点もあります。私は、いつもこの盲点をフィールドで探しています。
この岩から顔を出している草、これは草ではありません。これはヒトツバというシダ植物です。
でも、このヒトツバ、八丈島ではけっこう見られます。当たり前の植物です。
でも、実は、生息域は偏っています。普段から、写真を撮りながら、八丈島を回っていますが、同時にこのようなことも考えています。
八丈島の冬の海岸はザトウクジラが有名ですが・・・
今の時期、八丈島では海側にフロントガラスを向けた車がいたるところで見られます。みなさん、ザトウクジラを探しています。
私のブログでも出てきますが、八丈島は陸から本当にザトウクジラが見られます。
すごい贅沢ですよね
でも、それ以外の生き物もすぐそばにいたりします。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
これはタヒバリです。本来、草むらなどに潜む甲虫の幼虫を食べたりしています。
でも、例外的に、溶岩の上を歩いたりします。
少し意外でした
私が先入観を持っていたからかも知れませんが、タヒバリが草むらを歩いていないことに、とても不思議に思いました。
八丈島は、海岸=潮風で植物が生きにくい環境ですが、それでも例外的に生存する植物もあるのです。タヒバリは、その植物の種を食べていました。
水平線のザトウクジラも大切。でも、すぐそばの生き物も意外な姿を見せてくれます。
ドラマのような贅沢な八丈島の生活
冒頭で、金銭面のことを書きましたが、たしかに収入は激減します。でも、私は、毎日、写真のような生活です。
八丈島の世界はきりがありません。気づいた引き出しを引っ張り出しますと、次の未知の引き出しが現れます。
私の人生に、八丈島を飽きる日が、将来、来るのか分かりません。でも、お客様の視点から見て、
日本には、こんな世界が存在するんだ・・・
と、目に強烈な刺激を与える島であることは間違いないと思います。八丈島に来られない期間は延長されてしまいましたが、機会がきましたら、ぜひこの日本の楽園に訪れて、その美しさを直接満喫していただければと思います。
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