私は、写真は、実質、野鳥写真からスタートしました。今でも、95%近くの被写体は野鳥です。
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残りの5%は、風景、昆虫、植物が被写体となり、人は仕事かお願いされたときですね(笑)
植物は、八丈島に来てから本格的に撮影するようになりました。知り合いは、
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植物は動かないから野鳥よりも簡単でしょ?
といいますが、そんなことはありません。植物の写真は、私にとっては本当に難しいです。
今日は、「2023年、デジタルカメラによる私の植物の撮影方法について」と題してのお話です。
必要な道具
デジタルカメラ
当然ですが、デジタルカメラが必要です。名前の聞いたことのある日本のメーカーでしたらどの機種でも大丈夫だと思います。
ただ、八丈島では、さらにカメラに求める性能があります。
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防塵防滴です
私は、もともとCanonのEOS 6Dを使っていました。でも、水を被って停止して撮影を中止したことがありました。
そこで、防塵防滴のEOS 6D Mark IIにカメラを買い替えました。
八丈島は雨の日が多いので、必須の機能だと私は思っています。
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レンズ
アップの写真が欲しい場合はマクロレンズ、引きの写真が欲しい場合は普通のレンズで大丈夫です。
現在、私が植物の撮影に使っているレンズは、
Canon
Life Size Converter EF
SIGMA
です。
お金を貯めては買い、お金を貯めては買いの繰り返しで、時間をかけて中古で揃えました。ちなみに、植物を撮影するために、これらのレンズすべてが必要なわけではありません。
この中で、植物を撮影するために、最初に買うおすすめのレンズは、24-105 mmのズームレンズと50 mmのマクロレンズの2本です。これらで、ほとんどのシーンをカバーできるでしょう。
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三脚
最近は、レンズもカメラも優れた手ぶれ補正が搭載されていますね。でも、植物の撮影ではやっぱり三脚は必要です。
このブログには、たくさんの植物の写真が掲載されていますね。実はあれ、ほとんど三脚を使用しています。
マクロレンズを使って植物を撮影するとき、接写ですので、近接撮影をします。このとき、ピントの合う範囲を広げるために、F8-11のように、大きい絞り値を選択しなければなりません。
光がレンズに入らなくなりますので、当然、シャッタースピードを遅く設定しなければなりません。
また、自分が求める画角を撮影の一定時間保持するためには、三脚を使った方が圧倒的に楽です。
三脚の撮影時の注意点として、手ぶれ補正機能を止めておくことです。そうでないと、スローシャッターを使って撮影しますと、写真が変なブレ方をします。
私の場合は、植物を撮影するときは、Leofoto LS-254C+LH30の組み合わせの三脚を使っています。
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植物を撮影しているときは、私はいつも三脚を使用しています。
レリーズ
先ほど、植物の撮影では、シャッタースピードを遅く設定するお話をしました。そのため、風による被写体ブレが起きます。
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これが、植物の撮影での一番の問題になります
ファインダーを覗いて風が止むのを待ちますと、不自然な姿勢を維持しなければならないため、長時間の撮影には不向きです。
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集中力も無くなりますね
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その対策のために、私はレリーズを使っています
そして、デジタルカメラのバックモニターで5倍の拡大表示をし、モニター越しに、風が止むのを待ちます。被写体がピタリと止まった瞬間にレリーズのシャッターボタンを押します。
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この方法を使いますと、意外と成功率が上がります
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バックモニターで拡大し、風によるブレが止まった瞬間にシャッターを切ります。
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撮影時の露出設定
私が使っているEOS 6D Mark IIは、2017年に発売されたカメラです。6年前の古いカメラです。
今のカメラですと大丈夫かもしれませんが、EOS 6D Mark IIではISOの感度は上げても800までが限界だと思っています。
ですので、露出の設定は、内蔵の露出系の数値を基に、
ISO | 100-800 |
絞り | F2.8-16 |
シャッタースピード | 1/2 s-1/100 s |
から適正露出を選択し、前後に撮影条件を振っています。
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RAW現像
デジタルカメラを持って撮影するとき、最初はjpgのまま写真を出力しますね。
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私も初めはそうでした
しかし、完璧な露出で写真を撮ることは難しく、また、完璧なレンズも存在しません。ベストをつくしても、撮影された写真は、露出が微妙におかしかったり、歪んだりしています。
撮影された写真をさらに改善するために、写真の記録はjpgのファイルと同時にRAWファイルも記録媒体に保存します。
そこから、RAWファイルから得られた写真を、パソコンにインストールされた現像ソフトで現像します。Sony、Nikon、Canon、その他のメーカーでも現像ソフトは無料で提供されていると思います。
私の場合は、有償のAdobeのLightroom Classicを使っています。
現像する前の写真と現像後の写真を掲載します。
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違いがわかるでしょうか?
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EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
RAW現像前
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EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
RAW現像後
私は、写真を独学で覚えました。ですので、「この方法が唯一の正解」とは言い切れません。ただ、今日紹介した、道具、設定、撮影後のRAW現像などは、植物を撮影されている多くの方々とほぼ同じではないでしょうか?
私は、八丈島に来てから、植物の魅力に取り憑かれました。もちろん、植物の美しさは八丈島だけではなく、みなさんの住んでいるところにもあります。
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植物の写真の魅力に目覚めた方の助けになれば幸いです
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