八丈島に来て最初に驚いたのは、自身の人生において見たことのない景色がいっぱいあるということでした。この記事を読んでいただいている皆さんの方がご存知かもしれませんが、八丈富士、ふれあい牧場、裏見ヶ滝、ヘゴの森、ポットホール、双子の滝、藍ヶ江と、八丈島にはとてもうつくしい風景でいっぱいです。
カメラを持っている身として、私もそれらを撮ってみたいと思いました。はじめは万能レンズの24-105mmズームレンズで撮りはじめました。その画角でも十分美しい景色の写真が撮れました。でも、肉眼で見える迫力のある景色と何か違います。もっと、いっぱい写真に入ったらいいのにと。
今日はその願いを叶えたCanonの小三元レンズEF16-35mm F4L IS USMのお話です。

長所
- 魚眼レンズと異なり、レンズの前面にフィルターがつけられます。
- ズーミングによるレンズ長が変化しません。
- マニュアルフォーカスが使いやすいです。
- Image Stabilizerが付いています。手ぶれ補正のおかげで、かなり暗い場所でも手持ち撮影ができます。
- 防塵防滴です。八丈島には必須です。
短所
- 正直に書きますと、F2.8のレンズではないので、天体など夜間撮影時は粗が出ることがあります(Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DXとの比較。)。
- フィルターは薄いものを使わないと、16 mm側で周辺がけられます(写真の4隅にフィルターが写って黒くなります。)。超広角レンズの宿命ですので、仕方のないことですが。
以下、作例です。
ポットホール

400 mmの超望遠レンズを主に使用する私にとって、表現が過剰かもしれませんが、超広角レンズは異次元です。ギリギリまで近づくと手前から奥まで全て入ってしまいます。絞りをF8-16まで絞れば、とてもシャープに写ります。
双子の滝

干潮時海側からの長靴を履いての撮影。あまり海側に出なくても、画角の広さで二つの滝と背景を写すことができました。
藍ヶ江

冬季の夕日の撮影です。Canonは彩度の高い赤い色の表現が得意です。八丈ブルーとよばれる海もこの時は赤みがかかります。
超広角の1 mmは血の1 mmと言われています。特に16 mmの最広角側は、知らない世界(アングル)を見せてくれるレンズですね。私はCanonユーザーですが、当然、Sony、Nikonなどの主力カメラメーカー、またSigma、Tokina、Tamronなどのレンズメーカーもこのクラスの超広角レンズを揃えています。標準から離れるときは、超広角側にも目を向けてはいかがでしょうか?