2021年12月31日の今日、八丈島は強風、海は時化っています。東海汽船の定期便は、途中で引き返し、欠航しました。
ANAは1便のみ欠航しました。2便の着陸のとき、私は外にいましたが、すごい風でした。
パイロットさん、本当におつかれさまでした
さて、ツアーの記事をあげる予定でしたが、欠航の影響により急遽別の記事にします。
今日は、「2021年12月下旬、東京都八丈島でEOS 7D Mark IIとEOS R3で野鳥を撮影してきました」と題してのお話です。
EOS 7D Mark IIは、7年前のカメラですが、捨てたものではありません
EOS 7D Mark IIは古いカメラです。APS-Cフォーマットのため暗いところで撮影しますと、ノイズが発生して、写真としては使い物にならない問題があります。
10コマ/秒の連射は、動き物を撮影するカメラとしては、近年では遅いほうですね。
でも、被写体の動きが遅ければ、撮れると思ったものは、だいたいのものは撮影できるものです。
被写体がこの時間にここにいるというデータを持っているかどうかが、結局のところ、撮影出来るか出来ないかの境目だと思います。
あとは、野鳥と仲良くなることですね
ムナグロ
この写真は、何度も通って、ムナグロに覚えてもらい、OKがでたところで撮影させてもらいました。7年前に発売されたEOS 7D Mark II と28年前に発売されたEF400mm F5.6L USMとの組み合わせですが、けっこう頑張っていますよね。
ハクセキレイ
私にとって、ハクセキレイは撮影の難しい野鳥です。どう接したらいいのか、ずっと悩んでいました。
しかし、ハクセキレイのいる場所を知ってから、ムナグロと同じように通って、覚えてもらいました。ただ、どう撮影したらいいのか良くわかりませんでしたので、600 mmの焦点距離のレンズを使いました。
ハクセキレイはとても速く歩きますので、止まった瞬間に連射して撮影しました
EOS R3は、異次元の性能でEOS 7D Mark IIの限界を超えることが出来ます
シチトウメジロ
八丈島では、本土のメジロの代わりに、メジロの亜種のシチトウメジロが住んでいます。違いは、くちばしの長さです。
メジロを撮影した経験のある人は理解していただけると思いますが、メジロは常に頭の位置を変えます。例えば、EOS 7D Mark IIで10コマ/秒で撮影しても、ピントが目から外れることはよくあります。
しかし、EOS R3は、EOS 7D Mark IIの3倍の30コマ/秒で撮影できます。しかも、目にピントを合わせながら。
そうしますと、シャッターボタンをわずか1秒以下で押したとしても、目的の写真が簡単に撮影できます。
ノスリ
八丈島では、ノスリは冬鳥です。珍しい野鳥の一種です。
そして、猛禽ですので、撮影のチャンスもとても少ないです。
そんな中、射程距離にノスリが留まっていることに気づきました。ただ、暗い場所です。ISOは8000が必要でした。
EOS 7D Mark IIでは不可能でしたが、EOS R3は問題なく撮影ができました。EOS R3は暗闇に強いといわれていますが、それは本当でした。
これまでは、EOS 7D Mark IIを使っていたことから、カメラの性能の足らないところをデータでカバーしてきました。今は、同じ撮影方法でEOS R3を使っています。
EOS R3は楽に撮影できます。1,000枚写真を撮っても、EOS 7D Mark IIと比べても疲労度が全然違います。
最初は、EOS R3の恩恵が全く理解できませんでした。でも、使い続けると、細かなところに差があることが徐々に分かってきます。
これがEOS 7D Mark IIでは撮れなかった写真が撮れるようになった一因なのかも知れませんね。
以前、知り合いから
いいカメラを使うと、そのカメラの価値が分かるようになるよ
といわれました。今は、それを実感しています。
このブログを書いている今、今年もあと数時間です。2021年の1年間、離島で生活する兼業自然ガイドのブログへいらしていただいて、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください
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EOS R3