私は、野鳥撮影の写真機材は、価格よりも自身とフィールドに合ったものを選んでいます

動物

もし私が大金持ちでしたら、カメラはEOS R1、レンズはRF600mm F4L IS USM、RF800mm F5.6L IS USM、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使うでしょうか?

総額600万円超えになります(笑)

絶対にあり得ないですね

使っている未来が想像できません(笑)

では仮にこれらをレンタル出来たとして自身が望む写真が撮れるかといいますと、これが思うようにいかないのが野鳥写真の世界です。

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私のブログでは、EOS R3とEOS 7D Mark II、そして色々なレンズをその場その場で使い分けています。

でも条件が

  • 地形を知っている
  • 野鳥の行動を知っている
  • フィールドが明るい森
  • 木の枝が多い

となっていましたら、私の場合は、上述の600万円の機材ではなく、中古価格総額14万円のEOS 7D Mark IIEF400mm F5.6L USM一択です。


今日は「私は、野鳥撮影の写真機材は、価格よりも自身とフィールドに合ったものを選んでいます」と題してのお話です。


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2025年でもEOS 7D Mark IIは推しのカメラ

EOS 7D Mark IIは11年前に発売された古いカメラです。でも、ボディーが防塵防滴、コンパクト、各種ボタンが速射性に特化して配置されている優れたカメラです。

また、CMOSセンサーがAPS-Cフォーマットですので、換算焦点距離は1.6倍になります。例えば焦点距離400 mmのレンズですと、焦点距離640 mm相当のレンズとなります。

本来の画角を1.6倍になるようにトリミングされているとはいえ、軽量コンパクトで焦点距離600 mmを付けた使い勝手の良い撮影機材です。慣れれば手持ち撮影も出来ます。

野鳥写真はいつ撮影チャンスが来るか分かりません。私は、いつでも撮影できるように、EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USMのセットを車の助手席に置いています。

iPhone 12

価格が10倍のEOS R3ではなく、安いEOS 7D Mark IIを第一選択肢として使う理由

EOS R3は高速AFと高速連続撮影を売りにしているカメラです。EF400mm F5.6L USMを使えば、アマツバメも高い成功率で撮影出来ます。

アマツバメApus pacificus
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

ただ、これには条件があります。被写体に対する背景がシンプルであることです。

私のフィールドの山には、当然、森があり、その中に木があり、その中に枝があります。このような条件で野鳥を撮影するとき、私は下記の丸印の場所を撮影候補ポイントとして見ています。

EOS R3に最適なのはシンプルな枝の赤丸のみ、EOS 7D Mark IIは枝葉があっても全ての丸印で撮影可です。

EOS R3は、AFが優れすぎているために、常に探して余計な葉や枝にピントを合わせようとします。この無駄な動きがチャンスの逸失に繋がります。

EOS 7Dは、EOS R3に比べてAFが劣っています。ところが、この劣り具合が絶妙で、枝の中で止まっている野鳥にちょうど良くピントを合わせてくれます。

EOS 7D Mark IIは、私の使い方では、古いカメラの割にチャンスをものにすることが多いです。

iPhone 15

私の野鳥の撮影の準備

換算焦点距離600 mmのレンズを使ってもノーヒントでは、どの野鳥でも撮影は難しいと思います。

私の場合でも不意打ちの撮影は難しいです

ですので、

  • 地図を見ることで地形の把握と環境を想像をする
  • 双眼鏡で実際の地形を調べる
  • 野鳥の通過コースに気がついたら、予測の確率を上げるため、その理由を想像したり、双眼鏡で調べる
  • 通過コースの木を調べる
  • 木の中で止まる確率の高い枝を調べる

ということをいつも予め調べています。ここまで調べていますと、先回りしていますので余裕で撮影が出来るだけでなく、撮影が無理な場合も気づきやすいので余裕を持って見逃すことも出来ます。

私はシャッターが切れると分かっていてもわざと見逃すことが多いです。理由は野鳥が私に安全と認識してもらった方が、次のチャンスがより良いものになるからです。

国土地理院より引用。

EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USMを使ったシチトウメジロの撮影

準備をしていますので、シチトウメジロは私の直ぐ側に止まるようになります。ですので、掲載した写真はトリミングはしていません。

ここからは、撮影のトライ・アンド・エラーの過程のお話になります。

来ると分かっていますので、予め狙った枝に親指フォーカスでピントを合わせて待っています。

初めのチャンスが来ました。

ただ、シチトウメジロも生き物です。準備をしていてもズレて枝に止まってしまいます(笑)。

シチトウメジロにはきちっとピントが合っているものの、夏の気候で周囲の葉が枯れかかっていました。期待したような写真にはなりませんでしたね。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

次のチャンスです。今度は近すぎ。

写真右下の葉の主張が強いので日の丸構図しか選べませんでした。準備をしていても最後の最後のシチトウメジロの止まる位置が微妙で思うようにいかないこともよくあります。

これも野鳥写真の醍醐味です

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

何回かトライしますと、狙ったものが撮れます。光り、背景、枝の角度、シチトウメジロのポーズ、構図とも文句なしです。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

今日は「私は、野鳥撮影の写真機材は、価格よりも自身とフィールドに合ったものを選んでいます」と題してのお話でした。

お金をかければ良い機材は手に入れられますが、状況によっては野鳥の撮影は上手くいかないこともあります。

私は、データを基に撮影しますので、自身にとって森の中で撮影のしやすいEOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USMを好んで使っています。

撮影準備の過程と撮影の過程を紹介しました。

私はこのように森の中で野鳥を脅かさずにフィールドに合った機材で撮影するのが好きですね


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