三年前(2017年)の春に八丈島に住み始め、新たな人生の一歩を踏み出しました。早朝に黒砂砂丘へ向かう登山道を歩いていたときに、変わった形の花を咲かせた植物と出会いました。
今日は、「春になると数珠状の花をたくさんつける植物 ーハチジョウキブシー」と題してのお話です。
キブシは、果実の成分の中にタンニンという物質が多く含まれており、昔は黒色の染料やインク製造に使われてたそうです。ハチジョウキブシはそのキブシの変種といわれています。
学名はStachyurus praecox Siebold et Zucc. var. matsuzakii (Nakai) Makino ex H. Hara。
樹高は3-5 mと低木。花はとても不思議な形をしています。各枝に数珠状の薄黄緑色の花をつけるのが特徴です。
この形に私は強く惹かれました。ハチジョウキブシは、八丈島に来てから一番初めに撮影した植物でもあります。
春になると昆虫の活動も活発になります。この花を大群で取り囲み、花粉や蜜をいただくと同時に、ハチジョウキブシは受粉をさせてもらっています。
花言葉は
出会い
http://pcweb.hobby-web.net/7104/040603.html
私にとっては、八丈島に来て最初に出会った植物。花言葉そのものでした。
また、ご存知の方も多いかもしれませんが、このハチジョウキブシは都心の新宿御苑のものも有名です。アニメに詳しい方でしたら、「君の名は。」や「天気の子」の新海誠監督の劇場アニメ「言の葉の庭」の舞台になった場所といえば分かりますね。
ハチジョウキブシの花が咲く時期は春の一瞬です。今年は無理ですが、来年はこの素朴な美しさを楽しめることを祈っています。
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