初夏の八丈島の森に咲く白い花について

植物

自然ガイドをしていますが、私の植物の分類レベルはまだまだ初心者です。恥ずかしい話ですが、それぞれ特徴的な形の葉、花、茎をもつ植物と出会っても、なぜか記憶に残らず、素通りしてしまいます。

改善方法は、レベルが低くても、ちょっとずつ興味を持つことです。

八丈島の森の中の林道や散策路を歩いていると、いろいろな白い花と出会います。


今日は、「初夏の八丈島の森に咲く白い花について」と題してのお話です。


先日、紹介した上下逆さまに咲く白い花はオオバエゴノキでしたね。オオバエゴノキの見つけ方は、足元を見てください。白い花の形を保ったまま、地面にたくさん落ちていたら、見上げてください。そう、あなたの頭上にはオオバエゴノキがあります。

地面に白い花が見えたら・・・。
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頭上にはオオバエゴノキがあります。
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実は、初夏の八丈島の森には白い花の木はまだあります。この木は、気づけばたくさん見つかるのですが、私の場合は初めは視界に入っていませんでした。

人の視線は頭の高さくらいです。この状態ですと難しいです。少し見上げても、もしかしたら、葉っぱのせいで見つからないかもしれません。

初めは谷側を眺めてください。今の季節の八丈島ではスダジイの薄黄緑色の花が満開です。

しかし、よく見ると、葉脈がたくさん走っている大きな葉っぱで、白い花をたくさんつけている木が見つかると思います。

ミズキCornus controversa
EOS 6D+EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

これがミズキという木です。

もう少し、花の側面に行って、拡大してみましょう。

EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

先ほどの説明の葉、花がよく分かりますね。

バードウォッチングでは、スズメ、ヒヨドリ、キジバト、ハシブトカラスなどの身近な野鳥を覚え、そこから、似ている、あるいは違う特徴を見分け、種の同定能力を上げていきます。

植物の分類も同じように、身近な植物を覚え、比較しながら見ていくと、違いが吸い込まれるように記憶されていきます。

ミズキの写真ですが、以前紹介したコハクサンボクと似ています。初めは、フィールドでは違いがわからなかったのですが、写真を撮り、樹高、葉、花の構造を比較すると・・・、実は似ていないです。

ミズキは覚えましたね?

ウイルス問題が解消したら、次はあなた自身でフィールドでミズキを確認してみてください。

自分でその違いを発見すると、知らないことを知ったという過程が喜びに変わります。この体験、おすすめですよ。

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