2024年八丈島はまだ梅雨に入っていません。でも、本土からのお客様とお話しますと、
湿度が高いですね
と感想をいただいています。
思い出せば、私が岩手県に住んでいたころ、当時の実家は九州の宮崎県でした。宮崎空港を降りたら高い湿度を感じた記憶があります。
私も同じような感想を口にしていましたね
現在、私は八丈島に住んでいます。そうしますと、体は慣れます。
本土のからのお客様が湿度が高いと感じる湿度も、低く感じることが多々あります。なぜなら八丈島の梅雨はもっと湿度が高くなるからです。
真っ白な世界
何も見えませんが・・・
今日は、「梅雨の八丈島は見るものは無いように思えるかもしれませんが・・・」と題してのお話です。
本格的な梅雨になりますと、八丈島は霧に包まれます
季節が春から夏に変わるにつれて気温は上がります。梅雨の時期は、周辺の海から水は蒸発し、風も弱くなるため、水を吸った空気は八丈島を包みます。
八丈島からたった4 km離れた八丈小島でさえ、麓あるいは全てが見えなくなります。
そして、八丈小島だけでなく、八丈島自体も霧にだんだんと包まれていきます。
身近な世界も幻想的になります
八丈富士は視界がなくなります
麓でこれですから、八丈富士へ向かいますとさらに白さが増します。何も見えません。
安全のため、車を運転するときはライトの点灯が必須になります。
さて、八丈島の梅雨は麓でも霧があります。八丈富士の登山道入口は真っ白になります。
入口右側に注意喚起のお知らせがありますが、まったく見えません。こうなってしまいますので、遠景を楽しむのは流石に無理ですね。
それでも梅雨の季節になりますと、見られるものもあります
シマヤマブキショウマ
シマヤマブキショウマというと、私はいつも霧を連想します。私がシマヤマブキショウマを見るときの天気のほとんどが霧だからです。
車を安全なところに止め、レインウェアを着て歩きます。そうしますと、モールのような山吹色のふわふわの花をつけたシマヤマブキショウマと出会います。
この時期、花を咲かせる植物はすくないです。そのため、コウチュウ目、ハエ目、アリ目の昆虫が集まり、花粉や花蜜の取り合いになります。
シマヤマブキショウマの花の色が緑色から日に日に白っぽくなりますので、その変化が楽しいですね。
EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM
シイノトモシビタケ
2024年5月は連続して雨が降った日がありました。さすがに、光るキノコにとって
降水量が少ないかな・・・?
と思いましたが、「百聞は一見にしかず」です。夜、見に行ってきました。
そうしますと、雨の量が少なかったので通常よりは子実体の大きさが小さかったのですが、ちゃんとシイノトモシビタケの子実体が出ていました。
もっと育つかなぁ・・・
と期待していましたが、そのあと天候が回復して晴れの日が続いてしまいましたので、シイノトモシビタケは無くなってしまいました。
自生の光るキノコは見るのは難しいですね
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
今日は、「梅雨の八丈島は見るものは無いように思えるかもしれませんが・・・」と題してのお話でした。
八丈島はこれから梅雨に入ります。本格的な梅雨になりますと、霧で真っ白です。
遠景を楽しむことはできませんが、この時期に見られるシマヤマブキショウマやシイノトモシビタケを紹介しました。
「八丈島の梅雨=ダメ」と短絡的に判断するのではなく、レインウェアを着て散策すれば、思わぬ出会いが待っていますよ