八丈島は急激に暖かくなりました。雪国育ちの私からの感想ですが、驚くほどのスピードです。
数日間、良い天気が続いていました。明日から雨が降り出し始めますので、春の勢いも小休止です。
昨日は沢の小径に行ってきました。しばらく見ないうちに野草は変わり、シダ植物は新芽を出し、樹木も古い葉と入れ替えをしていました。
植物たちは、八丈島の春を受け止めてこれほどの勢いで変わっています。そこに住む動物も同様です。
今日は、「2025年4月10日、東京都八丈島の繁殖期を迎えた野鳥たちの様子」と題してのお話です。
モズ
3月からモズを観察しています。八丈島にはたくさんのモズが住み、それぞれの場所でなわばりを張っています。
私と仲良くなったモズは、オスもメスも私を受け入れています。
通常なら遠くでしか見られないモズですが、近くでじっくりと生態の観察ができています。今年の私とモズの関係はレアですね。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
さて、最近はモズのオスしか見られませんでした。これはメスが抱卵に入った証拠です。
オスはせっせと獲物を狩り、抱卵中のメスへ運んでいきます。
私の近くにモズが止まりました。双眼鏡で観察しますとメスでした。
逆にオスの姿は見えません。交代して一瞬だけメスが巣の外に出てきたようです。
近くに止まったメスを見ますと、お腹の羽毛が薄汚れていて乱れていました。

抱卵の証拠ですね
このペアの巣の位置は把握しているのですが、天敵が近づけない場所に作られていました。遠くからこのペアの子育てを観察したいと思います。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
キジ
キジの活動も活発になってきました。さえずりが良く聴こえるようになりました。
キジのオスは、さえずったあと見やすいところに留まることがあります。そうしますと、メスはさえずりの声と目立つ姿を視認して、オスのなわばりに入ってきます。
メスがなわばりに入りますと、オスはすかさずディスプレイをします。
八丈島では、キジもけっこう見られます。
私が観察しているなわばりは、オスメスのペアになっている姿が良く見られます。
ただ、キジは、一夫多妻制ですので、産卵と子育てはそれぞれのメスが担います。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
タネコマドリ
山に入りますと、モスケミソサザイ、タネコマドリ、イイジマムシクイの声が聴こえます。モスケミソサザイとタネコマドリは、さえずりながら自身のなわばりをパトロールしています。
タネコマドリは、早いオスはメスを確保していますが、時期的にすべてのペアが固定したわけではありません。
ですので、オスがさえずりますと、別のなわばりのオスがパトロールをしに姿を見せます。
なわばり宣言合戦に夢中になったタネコマドリが近くにいましたので、そっと撮影させてもらいました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
シチトウメジロ
八丈島にいるのは通常のメジロではなく、シチトウメジロ。くちばしが少し長いです。
よ~く観察しますと、最近のシチトウメジロはペアで行動をしています。
双眼鏡で観察をしていますと、ペアは変な動きをしていました。

もしかして・・・
と思って離れて観察していますと、くちばしに何かを咥えていて、茂みから出てくるとそれが無くなっていました。そう、巣作りをしていたのです。
シチトウメジロの巣は絶壁にありました。野鳥は営巣を成功するために天敵を避けるために知恵を絞っていますね。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
今日は、「2025年4月10日、東京都八丈島の繁殖期を迎えた野鳥たちの様子」と題してのお話でした。
2025年4月10日のモズ、キジ、タネコマドリ、シチトウメジロの様子を紹介しました。
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