2022年1月、冬の東京都八丈島の魅力

八丈島のフィールド

最近の八丈島は強風で寒く、南の島というイメージはまったくありません。2022年1月21日も、八丈富士と三原山の山頂付近は白くなっていましたね。

今日は環境調査の日だったのですが、万が一路面が凍結して車ごと谷に落ちたら、多くの方々にご迷惑をかけしてしまいます。

また、ある場所のデータは採って、ある場所は採らないというように、観察者が原因でデータを虫食いにしてしまいますと、1セットのデータ群からの評価が難しくなります。

研究者としての経験から、こういう場合は初めからデータは採らないというのが正解の場合が多いです。

というわけで、午前中は別の仕事、午後は曇り、雨、あられの八丈島でぼ〜っと過ごしていました。

そんなのつまらない

そう思うかも知れませんね。でも、一見、今日のような見るところのない八丈島も、見方によっては素敵な瞬間もあるのです。


今日は、「2022年1月、冬の東京都八丈島の魅力」と題してのお話です。


掲載する写真は、今日撮影したものもありますが、山の方はあられが降らなかかった日に撮影したものです。危険を感じたときは、山に行かないのが正解です。


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山ばかりの八丈島にも水面はあります

八丈島は、海底噴火からできた三原山と八丈富士が融合した島です。鋭い構造の渓谷が多いですね。

雨が降れば、すぐに海へ水が流れてしまいます

ところが、場所によっては水が溜まっている場所もあります。

この日は無風で、静けさの中で水面を見ながらぼ〜っとしていました

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

シマテンナンショウ

冬の八丈島にはサトイモ科の面白い形の花をもつ植物があります。

シマテンナンショウといいます

花が、コブラの頭ような形をしていますので、英語ではCobra lilyとよばれています

2022年1月のヘゴの森でもたくさん見られますね。初めてみたときは不気味でしたが、今では、私にとっては、冬に欠かせない花となりました。

花に見える部分は、仏炎苞といい、中に本当の花が入っています。コブラの頭の部分を上に開けて中を見ますと、小さなアリが入っていることが多いです。

アリはハチの仲間ですので、きっと花粉を媒介しているんでしょうね

シマテンナンショウArisaema negishii Makino
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

シチトウメジロ

シチトウメジロが、ハチジョウキブシの実を食べに来ました。

私は、小鳥類は400 mmの超望遠レンズを使って撮影することが多いです。でも、今回のシチトウメジロは、少し距離がありました。

600 mmの超望遠レンズを使おうと思っても、三脚を用意していたら間に合いません。

仕方がありませんので、手持ちで撮影しました。

重い・・・

まあ、撮影する瞬間だけ止まればいいので、頑張りました。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM

天気の変化は雲に依存している

今日は、曇り、雨、あられと忙しい天気でした。

ザトウクジラ、いないかなぁ・・・

と海を眺めていましたら、雲の隙間から光が差し込んできました。

八丈島の空の写真は青空、海の写真は青い海が主流ですね。ですので、これらが見られないと、お客様はがっかりされます。

でも、ぼ〜っと眺めていますと、一瞬ですが、こんなシーンも見られます。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

今日は、冬の八丈島の魅力についてお話しました。パンフレットのようなきれいな八丈島も八丈島です。でも、曇り、雨、あられと外に出たくないような八丈島も八丈島です。

そして、よ〜く観察すれば、発見があります

今回は私の視点を紹介しましたが、人が違えば視点も変わります。八丈島にいらっしゃる際は、ぜひ、あなただけの素晴らしい八丈島の魅力を見つけてくださいね。

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