振り返りますと、2023年5月はいい天気の日が続きましたね。日本の年間の降水量上位の八丈島では珍しい天気でした。
でも、来週からは雨マークの予報が多く、例年どおりの雨や霧の天気が多い梅雨がきそうです。
そんな晴れの天気の最終日、島民とそのお友達がヘゴの森へいらっしゃいました。
今日は、「2023年5月28日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
山登りが大好きなお客様
ヘゴの森の散策路の難易度は、植物公園と登山の間くらいのレベルです。
お二人とも山はよく行かれるのですか?
はい
それでしたら、ヘゴの森は楽勝ですね
ヘゴの森コースの様子
散策路周辺のキミズやシダは、オーナーがすべて刈ってくださったので、とても歩きやすくなっていました。
ヘゴの森は、日に日に綺麗になっていきますね
さて、ヘゴの森のエリアを歩きますと、ヘゴの群生が私たちの前に広がります。ヘゴは本土には無い植物ですので、形態も違います。
お客様は、ヘゴの茎の気根、棘、葉柄の切断部など、実際に触りながら特徴を把握していました。
今日は曇り空でしたので、ヘゴの葉身の様々な緑色を楽しむことができました。
ヘゴの森散策路全コースの様子
私たちは山道を進みました。
散策路周辺にはフウトウカズラによるスギの墓場があります。フウトウカズラは、スギに抱きつくとき、鋭い根が樹皮を貫きます。
スギが弱る様子を解説しました。
散策路周辺には様々なシダ植物を観察することができます。オオタニワタリ、リュウビンタイ、ヒトツバ、シシランなどの葉の表を見て、裏の胞子嚢群のパターンを見て、私たちは、それぞれの違いを観察しました。
シシランが生えている木はビロウヤシです。お客様はこの大きな木の高さに驚かされていました。
ヘゴの森にはシダ植物以外にもツル性の植物が生息しています。テイカカズラは、はじめは下草のような小さな植物ですが、成熟すると人がぶら下がっても大丈夫なくらいの強度を持ちます。
若いヘゴは、鋭い棘を持ち、指の厚さの1/2~1/3くらいを突き抜けることができます。
一方、ヒカゲヘゴは棘が毛に変わった種類です。お客様は動物の毛のような触り心地を楽しんでいらっしゃいました。
身近のシダ植物がこんなにたくさんの種類があるとは思いませんでした
そうですね、毎日見ていますと、少しずつ違いがわかるようになります
はじめは場所を覚え、次に代表のシダを覚えます
あとは知らないものなので、それを図鑑で調べます
基準を持って観察しますと、意外とわかるようになると思いますよ
へぇ〜
今日は楽しかったです
こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました