春雨前線の影響で八丈島は、曇りや霧の天気が続いています。湿度も高くなりましたね。
八丈富士や三原山を見上げますと、山頂付近は厚い雲に覆われています。

6月の梅雨時を連想されるような天気ですね
さて、大雨ですとヘゴの森ツアーも中止ですが、今日は霧です。ツアーはできそうです。
今日は、「2023年3月25日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森コースの様子
霧は雨ではありませんので、一見、濡れないような気がしますね。でも、長時間外にいますと、濡れてしまいます。
そこで、私とお客様はレインウェアを着てヘゴの森へ入りました。

真っ白で幻想的ですね
ヘゴの森の入り口は、お客様の言う通り真っ白でした。

霧が十分な水を与えてくれますので、コケはふわっと浮き上がっていました。


ヘゴの森コースですので、木生シダのヘゴの解説です。
今日のように霧ですと、気根に水が溜まります。ヘゴは地面の根と気根から水を吸収します。

成熟したヘゴの茎は気根に覆われていますので触れるのですが、若いヘゴは鋭い刺で覆われていますので、そっとしか触れられません。


霧の中のヘゴの森はいかがでしょうか?


ヘゴの森散策路全コースの様子
私たちは散策路を進みました。周辺にはハチジョウグワがあります。

昔は、このハチジョウグワの葉でカイコを育て、糸をとり、染めました
当時は、伝統工芸品の黄八丈の製作の工程は、全て八丈島で行われていたんですよ

スギはフウトウカズラに覆われていました。倒木が近い状態であることを説明しました。

葉が霧に濡れていますので、不気味さが増していましたね

ヘゴの森には様々なシダ植物があります。お客様が触っているのはシシラン。奥に新芽も見られました。

樹高の高いビロウヤシは霧で上部が霞んで見えました。

八丈島の光るキノコのヤコウタケは、このビロウヤシに着くんですよ

へぇ〜

大きな草がスダジイについていました。

これ、何ですか?

これはオオタニワタリといいます
この大きな葉を広げて、スダジイから枯れ葉をキャッチして、分解産物を栄養として生きています

これを着生といいます
オオタニワタリの中心にはシシランの新芽が見られました。


今日のヘゴの森は霧に包まれて、とても幻想的でした。
通常でしたら、6月の梅雨時に見られます。3月は異例でした。

とても面白かったです

私もです
今日のようなレアな日にガイドができてラッキーでした

今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました
