気象庁の昨晩(2023年11月11日)から今朝(2023年11月12日)の八丈島八重見ヶ原の記録は、
年月日 | 時間 | 降水量 |
2023年11月11日 | 15:00 | 7.5 |
16:00 | 19.5 | |
17:00 | 6.0 | |
24:00 | 28.0 | |
2023年11月12日 | 1:00 | 24.0 |
2:00 | 13.5 |
でかなりの降水量でした。さすがにこれだけ雨が降りますと山とか林道とかは土砂崩れや倒木などで危険です。
ヘゴの森の散策路は、主に平地のヘゴの森コースと山道が入るヘゴの森散策路全コースがあります。今日は、後者に入るのは危険です。
そんなわけで、お客様には申し訳ないのですが、今日のツアーは、ヘゴの森散策路全コースからヘゴの森コースへ変更させていただきました。
今日は、「2023年11月12日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
お客様は岩手県からいらっしゃいました
私は住む場所を海外・日本と転々としてきました。一番期間が長いのが愛知県、そして、次が岩手県です。
ふるさとはどこか?と尋ねられましたら、私は岩手県と答えます。大学時代に自身の根幹ができたからです。
ですので、岩手県は、雪が降っても寒くても、私にとっては大切な土地です
岩手県から来たんですよ
お客様のこの一言で、今日の私はテンションがとても上りました。
ヘゴの森コースでも色々なものが見られます
今日はヘゴの森コースです。歩く距離は短いですが、八丈島の身近な野生の植物が見られます。
アオノクマタケランは、実が熟し始めました。現在は、色々な成熟段階の実が付いていますので、クリスマスツリーの飾りのようになっています。
散策路周辺にはツル性の植物が繁茂しています。サカキカズラ、フウトウカズラ、そして、お客様が手にとっているテイカカズラです。
八丈島は園芸王国です。ヘゴの森にはその一部が見られます。
社長さんの部屋にある鉢で、大きな葉のモンステラは有名ですね。ヘゴの森では、スギに絡みつくモンステラを見ることができます。
モンステラの葉は虫食いのように大きく穴が空いていますね。でも驚くことに、初めの葉は普通の葉で穴は空いていません。
昨日まではなんとか天気がもったのですが、昨日の夕方から大雨となりました。でも、ヘゴの森ではこの大雨がプラスに働くこともあります。
ヒノキゴケが水を十分に吸って綺麗に立ち上がっていました
本当の八丈島の天気は雨です。昨晩みたいのが普通です。人間はうんざりするかも知れませんが、喜ぶ生き物もいます。
ヘゴの森には多くのシダ植物が生息しています。オオタニワタリ、ヌカボシクリハラン、リュウビンタイと大小様々なシダが私たちを迎えてくれました。
ヘゴの森の様子
ヘゴの森のエリアに到着しました。通常、ヘゴは垂直に成長しますが、たまに横に伸びてしまう個体もあります。
茎の上部はヒノキゴケ、下部は板状の気根が成長し、ユニークな形になっていました。
雨が降りますと、シダ植物は水を吸収し、森の雰囲気が大きく変わります。キラキラの緑もいいですが、今日のような自然の緑もいいですね。
木のように見えるヘゴですが、れっきとしたシダ植物です。茎には年輪はありませんし、葉柄がとれたところは、綺麗な亀の子模様が広がっています。
ヘゴの森には1,000本のヘゴが生息しています。基本は地面から茎が1本伸びています。
ところが、この世の中、何でも例外があるように、変わったものもあります。1本の茎からヘゴの葉の傘が2つある個体があります。
出来る過程を全て観察したわけではありませんが、私たちは、スダジイの枝がヘゴの上部に偶然のってしまい、分離が起きてしまったと考えています。
ヘゴの森には、大きく分けて2種類のヘゴが生息しています。普通のヘゴと茎が毛で覆われたヒカゲヘゴです。
お客様には、ヘゴとヒカゲヘゴのそれぞれの特徴について解説しました。
昨晩のような雨を心配していましたが、ツアー中、まったく降らなくて良かったです
あれだけ雨が降ったのに、水たまりが1つも無いなんて不思議ですね
そうですね、八丈島は火山灰土で出来ていますので、雨が降ってもすぐに地面に染み込んでしまいますね
これはヘゴの森ツアーの利点の一つです
今回は安全のためにヘゴの森コースでしたが、次回はヘゴの森散策路全コースを回りたいですね
ぜひ、そうしてください
八丈島の様々な野生の動植物が見られますよ
今日はありがとうございました
こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました