初夏の八丈島の森に咲く、逆さまの白い花の話

植物

春が終わり、わずかにオオシマザクラの花が見られますが、八丈島は初夏になりました。一時滞在のツツドリの声も山の森では聴こえます。

森といえば、八丈島ではこの時期に林道を歩くと、白い花がたくさん落ちている場所があります。見上げると、花と

こんにちは

ができます。

あれ?おかしくないですか?

そうです。この花は上下逆さまに咲いているのです。


今日は、「初夏の八丈島の森に咲く、逆さまの白い花の話」と題してのお話です。


アイキャッチの白い花は綺麗ですね。でも、この花は木の下から撮影したものです。

この面白い木の名前はオオバエゴノキといいます。木の横から撮影するとこんな感じになります。

オオバエゴノキStyrax japonicus f. jippei-kawamurae
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

たくさんの白い風鈴がぶら下がっているみたいですね。さすがに音はしませんが、とても綺麗です。

もう少し近づいてみましょう。

EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

八丈島はこれから梅雨に入るので、それに備えて上下逆さまに花を咲かせているのでしょうか?

上下逆さまに咲くと、花粉や蜜を食べに来る生き物にとっては不便ですね。以前、上下逆さまに花を咲かせるイチゴ、ハチジョウイチゴを紹介しました。オオバエゴノキも特殊な受粉方法を求めているのでしょうか?

受粉に協力している動物の撮影に成功しました。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

くちばしが普通のメジロより大きいといわれているシチトウメジロです。枝にぶら下がって花にくちばしを入れていました。

今回は、植物のオオバエゴノキの方が利点があり、食べられはしますが、食べる側のシチトウメジロは少々苦労をしています。両者にどのような利点があるのでしょうか?考えれば考えるほど、謎が深まるばかりです。

八丈島は不思議な生き物でいっぱいです。

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