春の八丈島の鴨川林道の紹介

八丈島のフィールド

2020年5月3日、東京都八丈島においても、感染防止策は継続中です。

アウトドアが大好きなあなた、苦しいですが、我慢です。


今日は、「春の八丈島の鴨川林道の紹介」と題して、撮りためた私の写真でアウトドア気分を味わってください。


はじめに、復習も兼ねて、林道に入る際の注意点も見てくださいね。

鴨川林道は、八丈島のメジャーな林道の一つです。入り口は、TEPCOの内燃力発電所のとなりの防衛道路から入ると近いです。

入り口付近には、駐車スペースもあります。私は、野鳥を見ながら散策するのが目的ですので、車はいつもここに止めています。

入り口には、アイキャッチのような大きな石に白文字の標識があります。八丈島の気候は強風+潮風です。金属の看板は腐食し、飛ばされて凶器と化します。そのため、見づらいですが、このような看板が多いです。


林道を散策して、何か不思議に思いませんか?春なのに枯葉がいっぱいです。

八丈島は温暖多湿な海洋性気候です。秋になっても暖かいため、本土のような紅葉は起きません。

八丈島の枯葉は、秋よりもむしろ春の方が多いような気がします。つまり、冬はとりあえず付けていた葉を、春の新芽が息吹くのと同時に脱ぎ捨てているようです。

野鳥写真は野鳥との距離の駆け引きです。乾いた枯葉が地面にあると足音が鳴って、アプローチが難しいです。私の場合、春は特にそれを感じます。


イイジマムシクイPhylloscopus ijimae
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

ちょうど今ぐらいの季節になると、木々の間を「シュリシュリシュリ」と鳴きながら移動する小さな野鳥に出会います。イイジマムシクイです。

八丈島では夏鳥で、ここで繁殖します。新しいパートナーを探している時は、「ヒッヒッ」と鳴きながら羽を小さく震わせる行動をとります。よーく見ていると巣材を運んでいる時もあります。


オーストンヤマガラParus varius owstoni
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

次はオーストンヤマガラ。以前、巣にいるひなに餌を運ぶ様子を紹介しました。今くらいの季節になると、早い家族は巣立ちを終えています。

実は、この夫婦は私のすぐそばまできました。せっかくですので写真を撮りましたが、これは異常です。人間が、いくら気配を消しても、ここまで近くにはきません。

理由は声でわかりました。小さい声ですが、近くに巣立ったばかりの若鳥がいるのがわかりました。長居はあまりよくありません。すぐに彼らが過ごしやすいように、私の方が移動しました。


シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

最後はシチトウメジロ。何だか変な動きをしていたので写真を撮りました。くちばしに巣材を加えていますね。細い蔓をくちばしに巻いている個体も見ました。シチトウメジロの巣作りは4月末から5月はじめなんですね。


窓を開けて林道をゆっくり走れば、様々な野鳥の声でいっぱいです。はやく、みなさまが直接聴ける状況になればと思います。

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