八丈島は太平洋に浮かぶ小さな島です。火山の活動でできた島ですので、出っ張りが多いゴツゴツした地形をしています。
ですので、本土でみられるような水田やアシ原の広大な平地はありません
それでも、八丈島に、平地を好む、シギやチドリ、アジサシの仲間が渡ってきます。
どうやって、この島の位置を調べているのか分かりませんが、はるばる本土から来ます。
すごいですよね
私にとっては、毎年、知らない野鳥とも出会えますので、秋は楽しみの季節です。
今日は、「2021年9月、東京都八丈島の平地で見られる秋の渡り鳥も出つくしたようです」と題してのお話です。
最近は、秋の野鳥の観察がメインです
9月に入り、八丈島に次々と新しい渡り鳥が来ています。このブログでも紹介しましたね。
最近は新しい渡り鳥も出つくし、それぞれの種は、八丈島でのひとときを落ち着いて過ごしているようです。
観察していますと、それぞれの種で行動パターンが異なります。
へ〜っ
と毎日、感心しています。
ムナグロ
ムナグロは、最初は文字通り、胸と腹が黒かったです。でも、時間が経つにつれて、冬羽になってきました。
英語ではPacific golden plover(太平洋の金色のチドリ)といいますが、文字通りの形態になってきましたね。
日本語と英語で夏羽と冬羽をさしているのが面白いですね
エリマキシギ
エリマキシギは、八丈島に来てから初めて見ました。残念ながら、夏羽ではありませんので、首の周りの襟巻きの羽毛はありません。
エリマキシギは、巨大なコウチュウの幼虫が大好きみたいです。口をいっぱいに広げて食べていました。
チュウシャクシギ
私は、本土にいるときは主に山側に住んでいました。ですので、山の鳥は得意です。
逆に、川辺の鳥は苦手です。特にシギやチドリの仲間は、出会いがないので、図鑑もそこだけ綺麗でした(笑)。
ところが、八丈島では、意外とシギやチドリが来島します。
チュウシャクシギは、普通のシギよりも大きく、ホウロクシギよりも小さいです。くちばしもまあまあ曲がっています。
今年の八丈島は9月でも暑いです。はぁはぁしながら、コウチュウの幼虫を食べていました。
クロハラアジサシ
クロハラアジサシも八丈島に来てから初めて見ました。
ふわっ、ふわっと優雅にゆっくりと飛んでいました。
ず〜っと観察していますと、クロハラアジサシは、地面から羽化するオオシマツヤハナムグリ(リュウキュウツヤハナムグリ)を空中でキャッチしていました。
ツバメとは異なるレベルですが、意外と俊敏でしたね
山側にくる渡り鳥はまだかも知れませんが、平地で滞在する秋の渡り鳥はだいたい揃ったでしょうか。
八丈島は、海の上のせっかくの休憩地点です。彼らの疲れを癒すためにも、そっと観察したいと思います。
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