今年の八丈島は、冬から春、春から梅雨の間隔がとても短いです。

あっ
と思いましたら、一斉に春の花が次々と咲き、去っていきます。
私自身、観察準備をしていたはずだったのですが、全然間に合いませんでした。その悪戦苦闘を振り返ります。
今日は、「2022年4月に見られる東京都八丈島の花を追っていました」と題してのお話です。
ハチジョウクサイチゴ
私が東北に住んでいたころ、私のフィールドにも野生のイチゴが見られました。

モミジイチゴといいました
オレンジ色で、味はうっすらと酸っぱく、うっすらと甘かったです
ここ、八丈島にも野生のイチゴが見られます。

その一つにハチジョウクサイチゴがあります
実の色は赤色ですが、味はモミジイチゴと似ています。
八丈島にはハチジョウクサイチゴの大きな群生があります。タイミングがあったときは、これらの花を眺めて時間を過ごして楽しんでいます。

iPhone 12
ハハコグサ
今の時期、開けた林道沿いの空き地や法面に黄色い花が目立ちます。よ〜く見ますと、黄色のアフロヘアーのような形態をした花が頭についている植物がたくさん見られます。

これは、ハハコグサといいます
八丈島では、イチゴの花のピークが過ぎますと、そのあとくらいに追って目立ってきます。ハハコグサは、ヘゴの森のチーフが教えてくれた花でもあります。

私にとっては思い出の花でもあります

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
トベラ
今の時期、トベラの花はふもとは終わり始め、じょじょに山側のトベラが花を咲き始めています。
ふと、いい状態のトベラの花と出会いました。せっかくですので、撮影しようとしますと、緑色のクモがガシッと花を掴んでいました。

ワカバグモみたいです

顔の部分に黄色と黒色のたくさんの目があるのが分かるでしょうか?
蜘蛛の目は単眼とよばれる単純な構造と考えられています。私たちの目と違い、ぼんやりとした像しか見えないそうです。
クモは昆虫を捕らえます。様々な角度の単眼から情報を集め、襲います。

でも、右下のアシジロヒラフシアリには気づかないのは面白いですね

EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
オオアリドオシ
一両、十両、百両、千両、万両という名前がついた植物があります。
私は、百両以外は、全て見たことがあります。
散策していますと、小さな白い花に気が付きました。よ〜く見ますと、上下逆さにトランペットのような形の花です。

これはオオアリドオシの花です

オオアリドオシの花は、すぐに見られなくなりますので、とてもラッキーでした

EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
今年は、土砂崩れが起きやすいので、林道で散策するのは難しい年です。しかも、冬から春、春から梅雨の間隔がとても短いです。
安全な場所縛りの散策は当然ですが、自身が見たいものは見失いの連続で、悪戦苦闘しました。

2022年の春は一度きりでしたが、この経験は来年以降に生かしたいと思います
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