八丈島のガクアジサイの葉の昔の用途は?

植物

都心の緊急事態宣言は解除になりました。しかし、離島は一度感染者が出ると医療崩壊を簡単に招きます。昨日は、八丈町の町長さんから今後も自粛要請のお願いがされました。


そういうわけで、八丈島は、まだ、お客様をお迎えすることはできません。

梅雨が近づいています。空はどんよりと曇っています。

三原山、八丈富士、八丈小島の山頂は雲がかかていました。ぱっとしない天気ですね。

仕方がないので、もう少し視線を下げて、今の季節にたくさん咲いているアジサイを見ましょう。


今日は、「八丈島のガクアジサイの葉の昔の用途は?」と題してのお話です。


本土では色とりどりのアジサイの花が咲く時期ですね。ここ八丈島でも、今の時期、たくさんのアジサイの花を見ることができます。

ガクアジサイHydrangea macrophylla
EOS 6D+EF50mm F2.5 Compact Macro

みなさんが知っているアジサイとはちょっと違いますね。中心の部分が花でいっぱいになっていません。

でも、これでいいんです

名前はガクアジサイといいます

中心にびっしりついている小さな集団が花で、両性花といいます。

そして、花が周りに咲いているように見えますが、これは装飾花です。視覚的に昆虫を引き寄せる役割があります。受粉が完了すると、この装飾花は180˚反転し、アジサイは昆虫にとって魅力的な花ではなくなります。

よくできていますね

八丈島にはもう一種類アジサイがあります。ラセイタタマアジサイです。慣れてくると違いはすぐにわかりますが、植物観察の初心者におすすめなのは、葉を触ることです。

ツルツルはガクアジサイ、ザラザラはラセイタタマアジサイです。

昔は、ガクアジサイのツルツルの葉っぱを集め、陰干ししたものをトイレ紙として使ったそうです。間違っても、ラセイタタマアジサイの葉を使ってはいけません。これは、ガイド中のネタとしていつも話しています。


八丈島では、人と自然の距離がとても近いです。昔の人の知恵を学ぶと、社会は過去から今までどのように成長してきたのか、興味が湧きます。

ウイルス問題が解決したら、八丈島へ来て、自然散策をしながら八丈島の歴史に目を向けてもいいかも知れませんね。

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