私は、野鳥写真から写真の世界に入りました。経歴は30年以上です。
八丈島に来てからは、さらに腕も上げて、八丈島来島当時の写真と比べてもかなりの成長を遂げています。
目の前でチョウゲンボウが飛びました。射程距離に入りましたので、すかさずファインダーに入れ、シャッターを切りました。
もちろん、動きの予測はしています。飛んだ瞬間に飛翔コースが見えました。これが経歴の恩恵なのかも知れません。
ところがです。私は八丈島で苦手な被写体がたくさんあります。
その中の一つが植物です
今日は、「植物を撮影するのは本当に難しいですね」と題してのお話です。
師匠の植物に対する語りの深さ
私は、野外ではバードウォッチング、研究(実験室内)では化学生態学、特に生化学と分子生物学が専門でした。
生き物と接触はそこまでです。植物は実験材料レベルの付き合いでした。
八丈島に来てから野外の植物を知るようになりました。写真もCanonのEF100mm F2.8L Macro IS USMを購入してから、撮影を始めました。
師匠が八丈島に来島するときは、いつも一緒に三原山に行きます。師匠はどんな植物も足を止めて、魅力を語ってくれます。
図鑑の知識から明らかに八丈島のフィールドで見た体験からのお話をしてくれます。
師匠は、花や葉の形態のお話、時間軸のお話、標高のお話、風との関係のお話と、その場で体験してきた世界を的確に紹介してくれます。
どれも私にとっては金言です。でも、同時にそれを理解できないもどかしさもあります。
ツワブキと出会ったけれども、写真で表現しきれない
私は、CanonのEF50mm F2.5 Compact Macro、EF100mm F2.8L Macro IS USM、SIGMAの70mm F2.8 DG MACRO Artの3本のマクロレンズを持っています。それぞれ焦点距離の長さに応じた表現が出来ます。
ツワブキの群生と出会いました。今、八丈島ではツワブキが見どころです。
歩いて色々なツワブキを見た結果、自分はこの個体が一番と思ってカメラをセットしました。
3本のマクロレンズを使って絞りをF2.8-F11まで一つずつ設定を変えて撮影すれば、理論上は自分が欲しい写真になるはずです。
でも、
何か思ったのと違う・・・
自分ではベストを尽くしたつもりですが、私のツワブキに対するものが何も写っていないと思いました。
というか、私はツワブキに対して何も思っていない・・・?
CanonのEF50mm F2.5 Compact Macro、EF100mm F2.8L Macro IS USM、SIGMAの70mm F2.8 DG MACRO ArtでそれぞれF8の絞り値で撮影した写真を並べます。
それなりに写っていますが、物足りなさも感じています
植物に対する私の知識や体験が少なすぎるので、それがそのまま出ていて、これが今の私の壁となっているようです。
今日は、「植物を撮影するのは本当に難しいですね」と題してのお話でした。
被写体が野鳥ですと簡単なのに、植物ですと上手くいきません。どうも壁に当たっているようですね。
写真を撮る前にもっとじっくりと観察したいと思います
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