私の被写体の90%は野鳥です。野鳥はありとあらゆるところにいますので、撮影するときはそれぞれの場所に合わせて機材を調整します。
私はこれまでEOS 7D Mark IIを野鳥写真専用機として使用してきました。光学ファインダーは、ピント合わせの確認がしやすく、特に森の中ではファインダー内の野鳥をすぐに見つけることができます。
これは、フラッグシップ機のEOS-1D X Mark IIIでも同じだと思います
さて、EOS R3を購入してからは、野鳥写真撮影時に使うカメラの優先順位は、EOS R3、EOS 7D Mark II、EOS 6D Mark IIとなりました。
でも、条件によっては、EOS 7D Mark IIを優先するときがあります。
それは、森の中かつ枝が多い条件のときです
今日は、「EOS R3のOVFビューアシストを初めて使いました」と題してのお話です。
通常の撮影ではEVF(Electronic View Finder、電子)ビューファインダーで問題なし
EOS R3のAFはとても速いです。背景が単調で光が十分に当たっていれば、一瞬で目にピントが合います。
たとえ、被写体が自分に向かって飛んできてもです
EVFの利点は、ファインダーの見え方と撮影された写真がほぼ同じになります。何らかのトラブルでEOS R3のボタンを撮影中に押し、シャッタースピード、絞り、ISOが変な設定値になってもすぐに分かります。
EOS R3を使った時、これは便利だと思いました
EOS R3の問題点
以前の私のブログでも書きましたが、背景に枝が多いとEOS R3はピント合わせが難しくなります。私はEOS 7D Mark IIを使って切り抜けます。
また、その問題を回避するため、EOS R3の設定を親指フォーカスによるピント合わせができるように、カスタム撮影モードを設定して使用することもあります。
それでも、上手くいかないこともあります。暗い森の中です。
EOS 7D Mark IIは優れたカメラですが、APS-Cフォーマットのセンサーのため、暗いところでの撮影は苦手です。暗い森の中ではEOS 7D Mark IIは使えません。
EOS R3は最新のカメラですので、暗闇に強いです。ところが、通常のEVFでは、なぜか野鳥が見つからなくなるのです。
EOS R3の設定は親指フォーカスだし、もう改善できることはないのかなぁ・・・
OVFビューアシストを使ってみた
EOS R3が登場した時、OVFビューアシストは色々な媒体で紹介されました。OVFビューアシストとは、EVFを光学ファインダーっぽく見える機能です。
ファインダーがちょっと綺麗に見えるだけだし、バッテリーの消費は早くなるので、どうかなぁ・・・?
と当時はそのくらいの感覚でした。
でも、今の問題は、暗い森の中で撮影すると、EVFだと野鳥を見失いやすくなり、探している間に撮影機会を失うことです。
もしかしたら、OVFビューアシストを使ったら、今までの問題は解決する?
ということで、実際に切り替えてみました。
このときの撮影条件は、シャッタースピード1/500 s、絞りF 5.6、ISOオート(80000)。つまり、真っ暗な森での撮影です。
OVFビューアシストを使いましたら、一瞬でファインダー内のタネコマドリを見つけられました。あとは、ポジションを移しながら、良いアングルで撮影しました。
このときは、EOS R3の設定は親指フォーカスにしていましたが、周囲の葉でピントが迷っていました。そこで、マニュアルでピントを合わせ、親指フォーカスで目へのピントの精度を確認しました。
ISO 80000なので写真はざらざらですが、OVFビューアシストを使えば自身の目的は達成できることが分かりました。
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
今日は、「EOS R3のOVFビューアシストを初めて使いました」と題してのお話でした。
通常撮影ではミラーレスカメラのEVFでOKです。でも、暗い森の中での野鳥撮影ですと、なぜかファインダー内に野鳥を見つけられず、探している間に機会を逃すことが多々ありました。
OVFビューアシストを使用しますと、EOS R3の場合は光学ファインダーと同じように見えるようになり、一瞬で野鳥を見つけられ撮影することができました。
私のこれまでの問題は解決しました
現在、OVFビューアシストを搭載されているCanonのミラーレスカメラは、EOS R3、EOS R6 Mark II、EOS R7、EOS R8、EOS R10、EOS R50です。もし、暗い森の中で野鳥の撮影の成功率が低い場合は、OVFビューアシストをONにしますと、問題が解決すると思います。
PR