安価なカメラ機材を使って野鳥写真を撮っていますと、いろいろ言われたりしますが・・・

動物

2024年もあと数日で終わりです。今年は都心で数ヶ月間生活し、執筆活動で数ヶ月間家に閉じこもっていました。

本業も忙しくなりましたね

ですので、2024年は野鳥を撮影する時間は大幅に減りました。

野鳥写真は習慣が大切で、双眼鏡で野鳥を観察したり、カメラを構える時間が短くなりますと、失敗が増えます。

多くの撮影の失敗は、野鳥に対するアプローチのミスが原因です。

ですので、野鳥を脅かさないようにするため、フルフレームサイズのセンサーを積んでいるEOS R3の出番は減り、被写体を1.6倍大きく(遠くから)撮影できるAPS-Cのセンサーを積んでいるEOS 7D Mark IIの出番が増えました。

カメラの価格で表現しますと、2024年の私は、中古価格48万円のEOS R3よりも6万円のEOS 7D Mark IIの方をよく使ったということです。


八丈島に来る前はEOS 30DEF400mm F5.6L USMを使っていました。

ある土地の野鳥が集まる場所で撮影していますと、否定的な言葉を言われたことがあります。当時はカメラ機材にお金をかけられませんでしたので、安価な機材を見て言われたのかも知れません(周りは大砲ばかりでした。)。

あの強い言葉は今でも忘れられませんね・・・


今日は、「安価なカメラ機材を使って野鳥写真を撮っていますと、いろいろ言われたりしますが・・・」と題してのお話です。


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中古価格6万円のEOS 7D Mark II

私のブログではEOS 7D Mark IIの関連記事が異常な多さで出てきます。

2014年発売当時はプロ仕様機と同等の防塵防滴、現在のミラーレスカメラよりは劣りますが10コマ/秒の高速連写が可能な点などけっこう頑張っているカメラです。

中古価格6万円ですので、カメラを見て否定的な意見を言われてしまうかも知れませんが、

そこまで言わなくても・・・

と私は思っています。


EOS 7D Mark IIは、中古価格48万円のEOS R3を状況によっては上回ることもある

私は安価なカメラ・焦点距離の短い超望遠レンズから野鳥写真を始めました。

ですので、機材は期待できません。写真の技術よりも野鳥を自身に引き付ける技術を成長させました。

それに加え、EOS 7D Mark IIはEOS R3よりも1.6倍遠くから野鳥を撮すことができます。


タヒバリ

八丈島では、タヒバリは冬に渡ってきます。そして、草の根本に潜むコウチュウの幼虫を狙って歩き回ります。

草丈の高いフィールドでは、タヒバリは草で視界を奪われます。

タヒバリを見つけ、進む方向が読めました。あとは先回りをして待つだけ。

野鳥は、人が近づくと簡単に飛び去ってしまいますが、自分が人に近づいたときは飛びにくい傾向があります。

頭を高い状態にして、周りを確認しているところを撮影しました。

タヒバリAnthus spinoletta
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

キセキレイ

冬の八丈島は、ハクセキレイが渡ってきて、身近なところで見られるようになります。

セグロセキレイは八丈島にはあまりいないですね

一方、キセキレイは山沿いで見られます

メインフィールドを持ちますと、わずかな変化に気づくことがあります。双眼鏡で観察していますと、かすかに何かが動きました。

じっと様子を確認しますと、キセキレイでした。

このキセキレイ、私には動きがたどたどしく見えました。

あぁ、渡ってきたばかりか

キセキレイは、自身がどこに居ればベストなのか分かっていませんでした。

当日は雨。キセキレイは、水を飲んだり、水から現れた昆虫の幼虫を探していました。

狙いが分かればあとは脅かさないように待ち伏せるだけ。キセキレイが私の方へ近づいてきたところでシャッターを切りました。

キセキレイMotacilla cinerea
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

ハシブトガラス

これまでの写真はEOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EFx1.4IIIを使って撮影したものです。フルフレームサイズ換算では焦点距離1344 mmです。

この焦点距離600 mmのレンズ+1.4倍のテレコンバーターの組み合わせは高価ですので、誰でも持てるものではありません

では、否定的に言われた30年前に登場した焦点距離400 mmのレンズではどうでしょうか?

私は元々短い超望遠レンズから野鳥写真をスタートしていますので、実はこちらのレンズの方が使い慣れています。

安価な組み合わせのEOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USMでも、ハシブトガラスが突然現れても普通に撮影できます。

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM


アカコッコ

アカコッコは、八丈島では車を運転していますと、普通に道路を横切ります。ところが、いざ撮影となりますと難しい種です。

「カサッ、カサッ」

今の時期、この音が聴こえたときは、近くに野鳥がいる証拠です。運が良いとEOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USMでも餌探しに夢中なアカコッコを撮影できます。

アカコッコTurdus celaenops
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

今日は、「安価なカメラ機材を使って野鳥写真を撮っていますと、いろいろ言われたりしますが・・・」と題してのお話でした。

昔、野鳥を撮影していますと、周りに比べて安いカメラ機材を使っていましたので、否定的なことを言われたことがあります。

でも、2024年は中古価格48万円のEOS R3よりも6万円のEOS 7D Mark IIを使う機会が多かったです。

EOS 7D Mark IIは2024年では確かに安価な機材となってしまいましたが、写真を見て、そんなに悪いものではありませんよね?

私は安い機材から野鳥写真をスタートし、現在まできました。カメラにしてもレンズにしてもそれぞれの方には想いがあります。

カメラ機材と一緒に成長するのも野鳥写真の醍醐味だと私は思っています


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