2022年、Canon EOS R3使いの私が、古くなっても手放したくないEOS 7D Mark IIの魅力

写真機材

来月の11月末で、私がEOS R3を使い始めてから1年になります。確かに驚くべき性能で、今まで撮れなかった写真が楽に撮れてしまいます。

EOS R3を使い始める以前は、私はEOS 7D Mark IIを野鳥写真用に使っていました。2014年10月30日に発売が開始された、今から8年も前の機種です。


今日は、「2022年、EOS R3使いの私が、古くなっても手放したくないCanon EOS 7D Mark IIの魅力」と題してのお話です。


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EOS 7D Mark IIの長所と短所

今でこそ、性能は古くなりましたが、長所は、

  • 10コマ/秒の高速連写撮影
  • 状況に応じて測距エリアを瞬時に変更できる測距エリア選択レバーの操作感
  • 有効2,020万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサー
  • APS-C版EOS-1D Xといわれるくらいの防塵防滴性能

と、このクラスのデジタル一眼レフカメラでは、化け物級のスペックです。

良いとこばかり書きましたが、弱点は暗闇ですね。APS-Cサイズのセンサーなので、高感度条件では、写真はザラザラになってしまいます。

また、Twitterで親切な方がご指摘になりましたが、開放F値が8以上のレンズを使いますと、中央の測距点でしかAFが使えません。


EOS 7D Mark IIの実力

EOS 7D Mark IIは、直接比較したら、EOS R3にはさすがにかないません。しかし、明るい条件で、背景に枝がいっぱいあるときは、親指フォーカス設定にして撮影しますと、EOS 7D Mark IIの方が使い勝手が良いです。

そして、2022年の今でもEOS 7D Mark IIを手放したくないのは、APS-CサイズのCMOSセンサーであること。実際は、フルフレームサイズのセンサーの画像を1.6倍になるようにクロップしているだけですが、撮れた写真に対しては文句が言えないくらいの仕上がりになります。

フルフレームのEOS R3に焦点距離600 mmに1.4倍のテレコンバーター(Canonの場合は、Extenderとよばれています。)を付けますと焦点距離840 mmの超望遠レンズとなります。一方、APS-C版のEOS 7D Mark IIに同じものを付けますと、さらに1.6倍になりますので、焦点距離は1,344 mmと超超望遠レンズとなります。


いくつかの撮影例を紹介します。

イソヒヨドリ

八丈島は回りが海ですので、イソヒヨドリは身近な野鳥です。野鳥を撮影するにあたり、ときどき

アップで

と思うことがあります。フルフレームサイズのEOS R3ですと、より近くに行かなければいけませんが、EOS 7D Mark IIの場合は、離れていても大丈夫です。

イソヒヨドリが見張り台の岩に留まりに来たところを撮影させてもらいました。

イソヒヨドリMonticola solitarius
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

スズメ

スズメは日本全国に生息する身近な野鳥ですね。私が初めて図鑑で調べた野鳥もスズメです。

身近な野鳥なのですが、いざ、写真に撮ろうとすると、すぐに逃げられてしまいます。群れの天敵に対する防御が素晴らしい種です。

ですので、私も、撮影があまり得意でない野鳥の種類です

そんなスズメであっても、アップに撮れるのがEOS 7D Mark II。どんなに頑張ってもEOS R3ではここまでの写真は撮れません。

スズメPasser montanus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

モズ

秋はモズが高鳴きする季節です。高鳴きは、文字通り、高いところで「ギジギジギジ」と鳴きます。

フルフレームのEOS R3では、モズは小さく写っていました。もちろん、それでも様になっていたのですが、EOS 7D Mark IIにレンズを付け替えて撮影しますと、モズのサイズが大きくなった分、写真に迫力が増しました。

モズの怖い顔が見えるようになりましたね

モズLanius bucephalus Temminck & Schlegel, 1847
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

チョウゲンボウ

誰でも遠くの野鳥を撮影したいものです。でも、現実的に近づくことが出来ない場合もあります。

猛禽の場合は警戒心が強くてまったく近寄れません。

私の苦手な種ですね

ですので、目の前に突然現れたとき、どうしたら良いのか頭の中で混乱してしまいました。

先日のチョウゲンボウです。

初めは、EOS R3で撮影していました。しかし、画面に占めるチョウゲンボウの大きさが小さかったのです。

でも、脅かしてしまいますので、これ以上、近づくことも出来ません。

あっ、サブにEOS 7D Mark IIがあったっけ・・・

慌てて、EOS R3を外し、EOS 7D Mark IIに付け替えました。ドキドキしながら撮影したものの、ここまでの写真になるとは思いませんでした。

チョウゲンボウFalco tinnunculus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

ここ1ヶ月、EOS 7D Mark IIの出番がとても増えました。EOS R3では出来ないことが出来るからです。

周囲からは、

古いカメラは売った方が良いですよ

とアドバイスをされていますが、今では、売らなくてよかったと思っています。

2022年はミラーレスカメラ全盛です。でも、ミラーレスカメラの価格はあまりにも高いです。

EOS 7D Mark IIは中古で7万円前後。野鳥写真をはじめるならば、このカメラからスタートするのが良いのではないかと思っています。

もちろん、レンズとカメラを使い潰すつもりで。そこまで出来れば、その後に高価なミラーレスカメラとレンズを買っても、けっして後悔しない出費になると思います。

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明日のブログの更新は、お休みします。

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