八丈島の野鳥パパも一生懸命子育て中です

動物

今日は、「八丈島の野鳥パパも一生懸命子育て中です」と題して、八丈島のモズの巣立ち雛の様子とお父さんの子育てについてのお話です。

みなさんもご存知の通り、野鳥は巣を作って繁殖をします。今日の主役はモズです。枯れ草、小枝、羽毛を使ったお椀のような形の巣を作ります。作業は、お父さんとお母さんの共同作業です。

  1. 卵を産むのは当然お母さんの担当です。卵を温めるのもお母さんの方が長いです。この生活は2週間くらい続きます。
  2. 卵が孵化すると、ここからは大変です。お父さんとお母さんの餌運びが始ます。2週間くらい続きます。初めはヒナの小さな口に入る餌を、体が大きくなるにつれて食べ応えのあるものを運びます。
  3. 食べればうんちもします。お父さんもお母さんも口にくわえて巣から運び出します。巣の下にうんちがあると、巣の位置が簡単にわかってしまうからです。
  4. 兄弟姉妹は4-6羽くらい。孵化の日はずれています。長男長女から末っ子まで時間差ができます。そして、巣立ちは、最初の一羽が巣立ってしまうと、成育が遅れた子も一斉に出ます。飛翔能力の高い子から低い子までバラバラの状態で出ます。

ですので、巣立ったら、子供たちは、羽が羽揃うまで、木が茂ったところで生活します。

お父さんお母さんの子育てはここからMAXになります。バラバラになったそれぞれの子供たちに餌を運ばなければならないからです。

親が来るとジジジジっと大きく激しく鳴き、小さな羽を羽ばたかせてアピールします。キャッチの写真ですね。

羽の長さは飛翔には短くても、この時期でも子供たちは羽の手入れをします。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

寝る子は育つ。野鳥は熟睡=死ですが、巣の中や巣立ち直後は子供たちはよく眠ります。外の世界にまだ慣れていないので疲れやすいのと、体の成長に必要だからだと思います。親が危険を察知すると、餌で子供たちを釣って安全な藪の中に誘い込みます。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

食欲は旺盛です。逆に体を形成するこの成長期にたくさん食べられないようでは、野生では生きていけません。お父さんのくちばしを食べるかの勢いです。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

お父さんが私の近くで留まりました。よく見るとくちばしは泥だらけです。お母さんとお父さんは子供たちそれぞれ半分ずつ受け持ち、休みなく、地面にいる昆虫やミミズを捕まえては運びます。体をきれいにする暇もありません。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

命を生み、育てる。言葉では簡単な表現です。でも、人にも言えることですが、子育ては一生懸命で必死です。春のモズを見ていると、その言葉の向こう側が見えます。

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