梅雨の八丈島は、よく雨が降りますね。そして、雨が昇降状態になったら濃霧。
でも、離島では、この雨水が地下水になり、最終的に私たちへの美味しい水となります。
本土に住んでいたころ、環境における「水」の循環の知識は、環境をテーマにした本からは得ていたのですが、私の中では、言葉レベルで理解が止まっていました。
八丈島に住んで、環境における「水」の循環を体感して、
こういうことか・・・
と、ようやく理解しました。もともとから八丈島に住んでいる方々から、笑われてしまいそうですね。
青い空、青い海、緑の山を体験する八丈島の旅行も大切ですが、一見、何もできそうもない梅雨にわざわざ八丈島に来て、本当の水の循環を五感で体感するのも面白いかも知れません。
もう少しで、八丈サイエンスクラブが再開します。ネタが尽きないように、今日も外に出かけ、ついでに写真を撮ってきました。
今日は、「2022年6月18日、安全な場所限定で、土砂降りの東京都八丈島を回ってきました」と題してのお話です。
ガクアジサイ
6月というとアジサイですね。八丈島には、野生のアジサイが2種類見られます。
ガクアジサイとラセイタタマアジサイです
花が咲くのは、ガクアジサイ、ラセイタタマアジサイの順です。
周りに咲いているのは飾り花で、本当の花ではありません。中心の小さな粒一つ一つが花です。
きれいな青色をしていますが、中には白い変種も見られます
受粉が終わると、飾り花の向きは180˚反転し、訪花昆虫を招かなくなります。
コサギ
2022年のサギの羽数は、八丈島では、アマサギが一番多いです。でも、私にとっては、今年は、コサギが目立ちますね。
例年ですと、チュウサギが良く見られるのですが、今年はコサギが近くに来てくれますので、ずっと観察をしています。
コサギは、脚は黒なのに、足は黄色なのが不思議ですよね。
カルガモ
雨が強くなってきました。
でも、カルガモは淡水ガモ。こんな大雨でも大丈夫です。
水草を食べているようですが、水田に生息しているスクミリンゴガイも口に入れていました。
ただ、食べづらいのか、口に入れても飲み込めなくて、あわあわしていました(笑)。
クロハラアジサシ
最近、八丈島では、クロハラアジサシが滞在しているようです。土砂降りの中、気にせずに、ふわふわと飛んでいました。
行動を見ていると、ホバーリングをして、停止し、狙いを定めて、急降下して餌を捉えていました。
八丈島では、クロハラアジサシは渡り鳥です。しばらくしたら、いなくなってしまうのでしょうね。
林道へ行きたいのですが、これほど雨が降りますと、土砂崩れの可能性があります。さすがに危険ですね。
自身の行きたいという気持ちは抑えて、霧に包まれている山を眺めています。
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