東日本大震災により犠牲になられたすべての方々に対し哀悼の意をあらわすべく、毎年、八丈町では、3月11日14:46に防災無線で黙祷を捧げるアナウンスがされます。
八丈島では、毎年ありますので、震災が薄れることはありません
ご冥福をお祈りします
2021年-2022年の冬は寒かったですね。
八丈島の植物のタイムコースもめちゃくちゃです。イズノシマダイモンジソウが咲いていたり、ヤブツバキが未だに咲いていたり、なのにカワズザクラは緑の葉っぱになってしまったり・・・。
地球温暖化の話題はどこかへ行ってしまうくらいでした
でも、暖かくなり始めましたので、フィールドもそれに合わせて変化を続けています。
今日は、「2022年3月11日、東京都八丈島の春の様子」と題してのお話です。
オニヤブソテツ
八丈島ではオニヤブソテツは、山の上よりも海に近い土地で生息していますね。
普通、潮風が吹きますと、シダ植物は簡単に赤く変色してしまいます。深緑色で硬い葉をもつオニヤブソテツを見ますと、構造が違うように思われます。
切片を切って、構造をみたいですね
海沿いを歩いていましたら、オニヤブソテツの新芽が見られました。先端は、すでにオニヤブソテツの葉の形状が分かります。
ハチジョウシダ
八丈島に来て、ガイドを始めたころのお話です。あまりの土砂降りで、チーフが沢の小径にコースを切り替えました。
お客様は、山歩きが大好きな方々でしたので、土砂降りでも突撃(笑)。その中で、
このシダ植物は、葉がボロボロになっていて分かりにくいのですが、これはハチジョウシダです
とチーフがお客様に説明していたのを覚えています。ところが、当時の私は、野鳥は分かるのですが、植物はからっきし。
頷いてはいたものの、どれがハチジョウシダなのか分かりませんでした(笑)。
あれから、5年後、今ではハッキリと分かります。
ハチジョウシダ、きれいなシダ植物ですよね
オオバヤシャブシ
八丈島は複雑な地形をしています。そのため、海に近いふもとは暖かく、八丈富士と三原山の山頂は強風で寒いです。
ですので、狭い島なのに、植物の生長速度が違います。昨日のオオバヤシャブシは、雄花序と雌花序が見られました。
三原山で見たオオバヤシャブシは、雄花序はハッキリ見られるものの、雌花序がどこにあるのかよく分かりませんね。
そして、目につく黒い松ぼっくりのようなもの、これがオオバヤシャブシの実です。
昨日紹介したオオバヤシャブシも今日見たオオバヤシャブシも同じ種です。でも、生育がこんなにも違います。
不思議ですよね
ノスリ
2021年-2022年の冬は、あまり猛禽を撮影していませんでしたね。調査不足です。
それでも、出来る範囲でデータは採っていました。マークしていた場所にノスリが姿を現していました。
通常、ノスリは人が観察しますと、すぐに飛んでいってしまいます。今日は、機嫌が良かったのか、しばらくとまり木に留まっていました。
林道を歩いていますと、毎日、変化が見られます。なかなか、それらをすべて発見し、記録するのは難しいですね。
毎年、少しずつ成長していこうと思います
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