今年は書き物で夏の期間は外に出られませんでした。八丈島のフィールドはどう変化したのか全く分かりません。
まあ、その代わりに、全力を尽くしたと思っています
そんなわけで、八丈島で生活をし始めてから今年ほどフィールドから隔離された時期はありませんでした(都心生活の3ヶ月は除く。)。
9月下旬に入り、ようやく執筆作業から開放されました。外に出かけますと、別世界になっていました。
今日は、「2024年9月、東京都八丈島で出会った野鳥たち」と題してのお話です。
八丈島は一瞬だけいい天気でした
昨日(2024年9月28日)の八丈島は大雨警報が発令されました。雨は思ったほどは降らなかったのですが、変なところで大雨が起きたことより、土砂崩れ発生の可能性が高まりました。
八丈町は夜に土砂災害に備えて避難所を開設し、危険が去ったことから今朝閉鎖しました。
八丈島では、過去に土砂災害で人が亡くなっていることから、八丈町は懸命な判断をしたと思います。
さて、昨日に続き登龍道路は安全のため通行止めのまま。初めは空も曇っていました。
ところが、一瞬だけですが、晴れ間も見られました。
八丈島の空模様は本当に変わりやすいですね
超望遠レンズを持って野鳥と出会いに外へ出かけました
ツバメ
秋になりますと、本土ではツバメの姿が見られなくなります。それは本土から南に向けて旅立っているからです。
そして、八丈島ではそのツバメたちが通過をします。
野鳥写真の中で、ツバメは撮影の難しい種の中の1つです。素早く飛び、さらにヒラリと向きを変えます。
では、全く撮影できないかといいますと、そうでもありません。ツバメの動きを良く観察し、脅かさないように接していますと、狙ったところにツバメを飛ばさせることができます。
私は速射性と高速AFのEOS R3を使っていますが、使っているレンズは1993年製のEF400mm F5.6L USM。正直にいいますと、ツバメ向きのAFの速度ではありません。
レンズの古さはMFとAFを組み合わせることでピントの合焦時間を短縮します。
狙ったシーンを撮影できました
イソヒヨドリ
八丈島は海に囲まれた島です。海沿いの野鳥のイソヒヨドリは身近で見られます。
今の時期は、イソヒヨドリの雄は、なわばりと雌獲得争いの真っ最中です。イソヒヨドリの雄は、気象条件で居場所を変えます。
イソヒヨドリを良く観察して、その日の気象条件で出やすそうなところで待ち伏せしていました。
見張りに来たイソヒヨドリの雄をそっと撮影させてもらいました。
イソシギ
イソシギは本土では水辺の野鳥です。八丈島では海辺が多いですね。
ところが秋になりますと、イソシギは内陸でも見られるようになってきます。
ただ、イソシギも野鳥です。警戒心は常に持ち続けています。
良く観察して、イソシギの好みの時間と場所を見出して、時間をかけて仲良くなります。あとは、自然な姿を見せていただいたところを撮影させてもらいました。
キョウジョシギ
夏羽のキョウジョシギはとても綺麗です。春の渡りに出会うとテンションが上りますね。
逆に秋にも渡ってくるのですが模様は地味になっています。
でも、キョウジョシギはキョウジョシギ。八丈島でもレアなシギです。
八丈島であっても、キョウジョシギと仲良くなるのはとても難しいです。私も上手くいく年もあれば、上手くいかない年もあります。
ダメと判断したら、近づくのは諦めますね
今年はどうなるか分かりませんでしたが、偶然にも仲良くなることができました。ただ、慌てると怖がらせてしまいますので、時間をかけて安心してもらいました。
近くで眠ったり、羽繕いをしたりしていましたが、一番いい顔の写真を撮影させてもらいました。
今日は、「2024年9月、東京都八丈島で出会った野鳥たち」と題してのお話でした。大雨警報が発令された昨日と違い、一瞬ですが、いい天気になりました。
執筆活動もだいたい終わり、2024年9月の野鳥、ツバメ、イソヒヨドリ、イソシギ、キョウジョシギとの出会いをまとめました。
まあまあの写真を撮影させてもらいました。大切なのはいい関係を築くこと。あとは、自然の姿を見せてくれますので、そこからは簡単です。
日本のどこに住んでいてもこれは同じだと思います。
野鳥写真の極意を大切にしてくださいね
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