春に眠りが浅いのは、人も野鳥も同じ?

動物

最近は、朝日が昇るのが早く、眠いのになぜか早く起きてしまいます。そうかといって、夜は早く寝ていませんし、熟睡もしていません。この時期の慢性的な寝不足は、人ならではなのかも知れません。

そう考えながら、昨年(2019年4月)この時期に撮影した写真を眺めていましたら、面白い写真を見つけました。


今日は、「春に眠りが浅いのは、人も野鳥も同じ?」と題してのお話です。


自身のフィールドでメダイチドリを見つけました。八丈島ではメダイチドリは渡り鳥です。いったん羽を休めた後、しばらく滞在後に本土に向けて旅立ちます。

早速撮影しようと思ったのですが、当時はメインのレンズのEF400mm F5.6L USMが故障していました。仕方なく、EF600mm F4L IS II USMを持ち出しました。滑りやすい石の上を4 kgのレンズを持つので、大変だったのを覚えています。

眠いと人はあくびをします。もちろん野鳥もあくびをします。さすがにそのシーンは撮影できなかったのですが、写真を見てください。メダイチドリの目がしょぼしょぼしているのが、分かると思います。

メダイチドリCharadrius mongolus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

彼あるいは彼女が八丈島に来てから、いい関係を築いていましたので、私が近くで撮影しても気にしていないようでした。そして、しっかりと目を閉じて眠ってしまいました。目が白くなっているのは、まぶたを閉じているからです。

メダイチドリCharadrius mongolus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

野鳥の人生(鳥生?)は常に死と背中合わせです。なぜなら、熟睡すると天敵に襲われてしまうからです。野鳥は、春だけでなく、慢性的な寝不足なのです。

でも、なぜ撮影している私の目の前で、メダイチドリが眠ることができるのかというと、写真に写っていないところで仲間が見張っているからです。

少し寝たら、次の個体と交代して、見張りをします。そうやって、完全ではありませんが、群れの中で寝不足を少しずつ解消してきます。

私を含め人は、雨風を防ぐ頑丈な家があります。寝不足でも熟睡の昼寝ができます。どうしてもダメな場合は、睡眠薬で睡眠を整えることもできますね。私たちは、野鳥たちと比べると、ずっと幸せな生活をしているようです。

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