雨の日の八丈島で野鳥を見ることについて

八丈島のフィールド

八丈島は年間3,000 mm雨が降るといわれています。昨晩(2020年6月11日)から今日にかけて、断続的な大雨でした。

気象庁|過去の気象データ検索
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大雨の八丈島の様子
EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

こうなると、林道や過去に土砂崩れが起きた場所付近は危険です。八丈島のガイド仲間どうしでは、大雨の直後にはそのような場所には行ってはいけないというのが、安全のための共通認識となっています。

それでも、家にじっとしているのはつまらないんですけれども・・・

たしかにそうですね


今日は「雨の日の八丈島で野鳥を見ることについて」と題して、梅雨の時期のバードウォッチングについてのお話です


まず、根性のある人。安全な場所限定で、防水の双眼鏡とレインウエアに身を包み、雨の中を突撃でしょうか?

実は、その方法はあまりいい成果が得られません。なぜなら、野鳥は、「人の形」を認識して危険と判断しているからです。

また、せっかく土砂降りの雨を回避して休んでいるのに、むりやり近くのは鳥がかわいそうですよね。


車から目視あるいは双眼鏡で観察するだけでかなり見れますよ

それってずるいです

まあまあ

理由はちゃんとあるんですよ

さきほど、野鳥は「人の形」を認識すると書きましたね。実は、鳥は自動車の車内からの観察ならば寛容な性質があるのです。

ポイントとして、車からの観察でもプレッシャーはかけすぎないことです。そうでないと、野鳥が車=人と記憶してしまうからです。


人に24時間があるように、野鳥にも24時間あります。そして、人に好天や悪天候があるように、野鳥にも好天や悪天候があります。

好天の時は、野鳥は餌も自由に獲れますし、好きなタイミングで飛ぶことができますね。

でも、悪天候の時は違います。飛べば死ぬことだってあります。

ですので、昨日から今日にかけて、多くの野鳥は悪天候を避けて、じっとしていた可能性が高いです。そして、ときどき天気が小康状態になったときに、行動をします。

そのタイミングで、車から撮影したのがこの写真です。

チュウサギArdea intermedia
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

天気が小康状態になったときに、鳥は餌獲りに専念します。私からも脅かさずに自然の姿が見られましたので、とても満足です。


「雨の日の八丈島で野鳥を見ることについて」がタイトルですが、実は雨の直後に何かが起きます。私はそれを見たくて雨の日に出かけます。

みなさんも、ああ、やな天気だなぁ・・・と思いましたら、このような変わったバードウォッチングの方法もあります

おすすめですよ

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