秋の東京都八丈島に生息する野鳥の食事の様子

動物

「食欲の秋」という言葉。

私は農作物の旬が由来と思っていました。それ以外に暑い夏から涼しい秋になって食欲が増すという説もあるそうです。

さて、八丈島のフィールドは夏から秋に季節が変化しますと、人には分からないくらい少しずつ変わっていきます。

そして、気がついたら昆虫の数が減り、気がついたら植物に実が付いていたりします。

この変化、いつもフィールドにいる野鳥は当然気がついています。

こんなの狙っていたのか・・・

双眼鏡で観察しますと驚くことばかりです。ここでは運よく撮影できた野鳥の食事シーンを紹介します。


今日は、「秋の東京都八丈島に生息する野鳥の食事の様子」と題してのお話です。


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秋の八丈島も見どころがいっぱい

秋の八丈島は天気の変化が早いです。晴れ、曇り、雨の繰り返しです。

秋は夏と秋のせめぎ合いです。晴れでも色々な姿が見られます。

海に行って八丈小島を見ますと、青空下の姿が見られました。

八丈小島上空の雲は小型の積乱雲もどき。他は秋空。

色々混じっていて面白いですね

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

ミサゴ

秋になりますと渡り鳥が来ます。八丈島で見られる猛禽はほとんど冬鳥です。

ミサゴは魚専門の猛禽です。毎年2羽見られますので、いつかは繁殖が見られるかと思うのですが、多くの場合夏には姿を消します。

そして、久しぶりに出会いました。

普段はダツを捕らえているのですが、これはかなりの大物です。運びやすさを考え、動かなくするために頭を先に食べていました。

ミサゴPandion haliaetus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

イソヒヨドリ

イソヒヨドリは八丈島ではメジャーな野鳥です。釣りをしていると直ぐ側に来る野鳥ですね。

イソヒヨドリは秋になりますと、狙っている物があります。

カマキリです

秋になりますと、カマキリのメスは卵でお腹が膨れます。イソヒヨドリには美味しそうに見えます。

高いところに止まり、ずっとカマキリを観察し、見事に捕らえます。

大物になりますと丸呑みはできません。振り回して脚と翅をもぎ、頭部、胸部、腹部の本体だけにして食べます。

イソヒヨドリMonticola solitarius
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

スズメ

スズメは日本全国に生息している一般的な野鳥です。八丈島では、本当にいたるところで繁殖しています。

スズメはお米と切っても切れない仲です。人視点ではお米ですが、本当は、スズメ視点ではイネ科植物の実です。

イネ科植物の種を探して群れで移動するスズメの姿を見たことはないでしょうか?

何でこんなに一度にたくさんのスズメがいるかと言いますと、この群れのほとんどは今年生まれた若鳥だからです。

八丈島では、毎年このくらいの数が増えます。そして、同じくらいの数いなくなります

今、食事ができても未来は保証されないのが野鳥です。自然の厳しさを実感します。

スズメPasser montanus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

シチトウメジロ

2025年は思った以上にシチトウメジロの生態を知りました。巣作り、巣、巣立ち雛の子育て、若鳥への訓練、群れでの生活と双眼鏡による観察ができました。

シチトウメジロの餌は昆虫、花蜜、実と季節によって変わります。そして、秋になると最適な大きさの昆虫がいなくなります。

枝に執拗に止まるシチトウメジロを撮影しました。

写真を撮っている時は分からなかったのですが、開いたくちばしの真ん中にある舌に何かついていました。拡大してみますと、小さなアリでした。

小さなアリを1頭1頭食べるのは効率が悪そうに見えるのですが、餌が変わる今だからなのかも知れませんね。もう少し経ちますと実を食べ始めます。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM 

今日は、「秋の東京都八丈島に生息する野鳥の食事の様子」と題してのお話でした。

秋の八丈島で見られるミサゴ、イソヒヨドリ、スズメ、シチトウメジロの食事を紹介しました。

種が違いますので体の構造がそれぞれ違います。特徴に合わせて餌を選び、食べている様子が違います。

私も知らないことがまだまだたくさんあります

これからも八丈島の自然を継続して観察したいですね


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