八丈島は、気温が下がり雲の無い青空です。野鳥の渡りが楽しめる季節になりました。
八丈島も秋になりましたね
今日のお客様は、八丈島に数日間滞在し、八丈島のフィールドを全て制覇する計画を立てていました。
今日は、「2023年10月18日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
健脚のお客様
昨日は、八丈富士に登り、お鉢めぐりをしてきました。
石の階段はたいへんでしたね
八丈富士登山は、みなさんがネットで調べられるよりも、実際はキツイです。でも、バスから降りてこられたお客様の足取りはとても軽かったです。
今日は、よろしくお願いします
ヘゴの森コースの様子
ヘゴの森の入口に入り、私たちの前には1,000本のヘゴが迎えてくれます。
お客様は山歩きを趣味にしており、都心では見られないヘゴの森の景色に驚かれ、写真を撮影されていました。
目の前にあるヘゴは、若いヘゴから成熟したヘゴまであります。若いヘゴは鋭い棘で茎が覆われており、成熟したヘゴは気根とよばれる硬い毛で覆われています。
ヘゴは木に見えますが、シダ植物です。硬い気根の中心は生きた組織が存在し、枯死しますと、中が空洞になります。
ヘゴの森を見下ろしますと、青空とヘゴの緑の葉の対比が楽しめます。
きれいですね
ヘゴの森散策路全コースの様子
私たちは山道に入ります。ヘゴの森散策路全コースでは、八丈島の山の中腹で見られる植物を楽しむことができます。
お客様が見比べているのは、ヤブコウジ(ジュウリョウ)とテイカカズラの葉です。パッと見分かりづらいですが、葉の周辺がギザギザしているものがヤブコウジ、ツルツルがテイカカズラです。
テイカカズラは生長しますと、人がぶら下がっても大丈夫くらいの太さになります。
ヘゴの森には別のツル性の植物として、フウトウカズラがあります。このフウトウカズラには各節で鋭い棘のような物があり、これをスギの幹に刺して上へ登ります。
フウトウカズラに覆われたスギは枯死していしまいます
八丈島といえば光るキノコですね。ビロウは、光るキノコの宿主です。
6月になりますと、八丈島ではビロウから光るキノコ(ヤコウタケ)が見られるようになります。
八丈島は雨の多い島です。シダ植物にとっては楽園ですね。
お客様が触っているのはヒトツバ。昨日、お客様は八丈富士を登られましたが、鉢巻道路にもたくさんあります。
胞子嚢群は葉の裏にあるのですが、大雨になりますと、胞子を放出します。個体によっては葉の裏がツルツルになっているものもありました。
こちらはオオタニワタリ。巨大な草のように見えますが、これもシダ植物です。
スダジイの枯れ葉を葉でキャッチして、腐葉土にし、これを栄養として生きています。
着生ですね
お客様はシダ植物の生き方もよくご存知でした。
ツアーは山の奥へ進みます。ヒカゲヘゴの茎の毛を触ったり、木漏れ日と八丈島の森の実体験をしたりしました。
明日は硫黄沼と唐滝へ行きます
八丈島のフィールドは全制覇ですね
はい、今回はそのつもりで八丈島に滞在しています
今日は、ガイド、ありがとうございました
こちらこそ、今日はヘゴの森へいらしていただき、ありがとうございました