2024年4月中旬、東京都八丈島の雨の中のヘゴの森の様子

八丈島のフィールド

今朝の八丈島は濃霧からスタートしました。さすがに、視界が悪いので2024年4月12日のANAの1便は欠航しました。

本当に梅雨のような八丈島です。ただ、このような気候になりますと、この環境を好む生き物たちは活発化します。


今日は、「2024年4月中旬、東京都八丈島の雨の中のヘゴの森の様子」と題してのお話です。


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アラゲキクラゲはすくすくと育ちます

20˚C以上の気温と湿度100% R. H.はカビの発生条件です。今の八丈島はちょうどそのくらいの環境条件です。

家の中は湿度対策が必要です

カビも発生しますが、野外ではカビの仲間の菌類も大きく育ちます。ヘゴの森ではオーナーが切り倒した丸太にアラゲキクラゲがたくさんついていました。

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ヒロハヒノキゴケも立ち上がっていました

雨や霧は、年間3,000 mmの降水量の八丈島にとっては当たり前の気象条件です。そして、この気候に対応した植物も生息しています。

ヘゴの森の散策路に入りますと、スギの根元のいたるところにヒロハヒノキゴケが広がっていました。

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ハチジョウチドリの花が咲き始めました

ハチジョウチドリの花は緑色です。ハチジョウチドリの花は、下から順に咲き始めます。満開はもうすぐですね。

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シダ植物の新芽が生長し始めました

雨の多い八丈島です。この豊富な水の世界に適応したシダ植物も生長が著しくなりました。


ゼンマイ

ゼンマイの名前は、山菜そばに入っているので、シダ植物の中でも有名ですよね。

でも、野外で実物を見たことがありますか?

ゼンマイは、光合成をする栄養葉と胞子をつくる胞子葉を持っています。そして、山菜そばで食べるのは胞子葉です。

前者がゼンマイの栄養葉、後者が胞子葉です

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ジュウモンジシダ

ジュウモンジシダは、基部から左右に1対の側羽片が出るため、十文字のように見えるシダということから名前がついています。1箇所に集まって生えることが多いです。

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オオタニワタリ

散策路のすべてのオオタニワタリから新芽が確認されました。オオタニワタリは大きな葉を広げ、多くの場合はスダジイの枯れ葉を中心に集めます。

この枯れ葉は腐葉土となり、オオタニワタリの栄養となります。

そして、春になりますと、葉の中心から新芽が出てきます。

これからどんどんと生長しますね

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ウサギの耳のようなシロダモの新芽

春のヘゴの森の楽しみは、花やシダ植物の新芽だけではありません。今の季節は、山のいたるところでウサギの耳のようなふわっふわっに柔らかいものが見られます。

これは、シロダモの新芽です

今年のシロダモの新芽は例年よりも小さく感じますね


ヘゴの森のエリアの様子

雨のあと、ヘゴの森のエリアは風通しが悪いので、水分は蒸発します。霧が発生していました。

iiPhone 15のカメラですと、ソフトが勝手に絵を作ってしまいますので、実物とはかけ離れていますが、霧と深みのある様々な緑色のヘゴの葉身を楽しむことができました。

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今日は、「2024年4月中旬、東京都八丈島の雨の中のヘゴの森の様子」と題してのお話でした。

雨ですのでがっかりするかも知れませんが、今日のような天気が八丈島の日常です。

降水量の多さは日本全国では上から16番目。そのため、豊富な水の世界に対応した生き物がたくさん生息しています。

霧の中のヘゴの森では、菌、コケ、シダと楽しむことができました。

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